DevPartner Studio 8.2.1 Professional Editionは、多くの開発機能を密に統合したスイート製品です。DevPartner Studioには、Visual Studioに統合されるコード レビュー、エラー検出、2種類のパフォーマンス分析、カバレッジ分析、メモリ分析の各機能のほか、System Comparisonユーティリティも組み込まれています。DevPartner Studioは、ソフトウェア バグの検出、診断、解決、コード パフォーマンスの最大化、メモリ使用の最適化、コード カバレッジやテストの最適化を支援します。
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このセクションでは、DevPartner Studioに関する既知の問題とテクニカル ノートを示します。以下の機能名やカテゴリをクリックすると、問題のリストが表示されます。
スイート製品全般に関する問題
コード レビュー
カバレッジ分析
エラー検出
メモリ分析
パフォーマンス分析
パフォーマンス エキスパート
Visual Studio 2005またはVisual Studio 2005 Team System特有の問題
System Comparison
[コントロール パネル]>[プログラム]>[プログラムと機能]>[プログラムのアンインストールまたは変更]から、DevPartnerのインストール オプションは変更できません。DevPartnerのセットアップ プログラム(setup.exe)を実行し、[変更]オプションを使用してください。
Visual Studio 2005でコード レビューを実行したあとに、Visual Studio統合開発環境内でDevPartner Studioのツールのセッション ファイルを個別に削除することはできません。代替手段として、ソリューション エクスプローラ ウィンドウのDevPartnerフォルダを削除してください。
DevPartnerインストール後、Visual Studio 2005をインストールするには、以下の手順に従ってVisual Studio 2005とDevPartnerを結合させてください。
手順2で、DevPartner Studioヘルプ システムとMicrosoftヘルプ システムを統合します。
DevPartner Studioの各機能を使用して、同時にアプリケーションの監視を行うことはできません。たとえば、DevPartner Studioのエラー検出が実行ファイルを監視しているとき、Fault Simulatorの機能は使用できません。DevPartner Studioのエラー検出、パフォーマンス分析、メモリ分析などの組み合わせや、Fault SimulatorとSecurity Checkerなども同様です。
データ実行防止機能(DEP)が有効になったシステムで、/NoExecute=Always Onに設定されている場合、Visual Studioの読み込み時にDevPartnerのエラーが発生します。DEPの設定を OptOutにする場合、Visual Studioの実行ファイル(Visual Studio 2005/2003ではDEVENV.EXE、Visual Studio 6ではMSDEV.EXE)をDEPから除外してください。
データ実行防止機能に関してはMicrosoftサポート技術情報の文書番号875352を参照してください。
システムの起動パーティションに存在する、BOOT.INIファイル、/NOEXECUTEオプションを変更することで、システム全体のDEP設定を変更できます。デフォルトではOptInです。これは、特定のWindowsプログラムやサービス以外は、DEP機能を有効にすることを意味します。この設定を AlwaysOnにすると、DevPartner Studioのインストールは失敗します。また、インストール後にAlwaysOnにすると、Visual Studioの起動時にパッケージの読み込みエラーが発生します。
DevPartner Fault Simulator製品との統合には、DevPartner Studio 8.2.1は使用できません。Fault Simulatorと統合する場合は、DevPartner Studio 8.2を使用する必要があります。
DevPartner Studioのインストール後にFault Simulator 1.5をインストールし、その後、Fault Simulatorをアンインストールすると、DevPartner Studioの実行時にライセンス エラーが発生します。
この問題を修正するには、Fault Simulatorのアンインストール後に以下の操作を行います。
インストール/アンインストール中に、アプリケーションの開始失敗、または読み込みできないメモリを読み込んだ、というMSI.EXEのエラーが発生することがあります。この場合、[OK]を押して、エラーを無視してください。インストール/アンインストールは、このエラーが出ても問題ありません。
多くのアンチウイルス製品で採用されている、バッファ オーバーラン保護機能が有効になっている場合、IISやインターネット エクスプローラのプロファイリングを行うと_IISやインターネット エクスプローラが不定期にクラッシュが発生します。エラー コードは、以下のようなメッセージです。
アプリケーションを正しく初期化することができませんでした。(0xc0000005)
アンチウイルス製品がインストールされている状態で、こうしたエラーが発生した場合、アンチウイルス製品のバッファ オーバーラン保護機能を無効にするか、アンチウイルス製品にアップデートが存在しないかを確認してください。
Microsoft Visual Studio 2005 Service Pack 1をインストールしたあと、PCの再起動を行ってください。
Windows Server 2003上でMicrosoft Visual Studio 2005 Service Pack 1をインストールする場合、Microsoftサポート技術情報の文書番号925336に記載されている問題に注意してください。
UACが有効なVistaシステムにおいて、管理者権限を持たずにVisual Studioを開始し、パフォーマンス データ収集を行った場合、Mach5ドライバが開始できません。パフォーマンス エキスパートは動作せず、パフォーマンス分析では正しくないデータが収集されます。Microsoftが推奨するように、管理者権限で動作させるか、net start mach5を使用してMach5ドライバを手動で開始してください。
コンストラクタが異なるソース コードに実装されている、パーシャル クラスにおいて、コンストラクタとは異なるソース コードでクラス メンバーの静的な初期化を行っている行の情報は取得できません。
この場合、該当する行はデータが存在しない行として表示されます。これは、データがパーシャル クラスのコンストラクタで初期化されるようにコンパイルが行われ、実際の初期化行ではコードが生成されないためです。ソース コードが、初期化子だけを含み、実行行を持たない場合、モジュール一覧のリストにも表示されません。
エラー検出を実行する場合、以下のようなエラーが発生する場合があります。
この問題の回避方法については、Frontline(http://frontline.compuware.com/apps/kb/)のDevPartner Studioサポート技術情報にアクセスし、「Team Foundation Server」を検索してください。
Vista 環境において、BugBenchサンプル プログラムをビルドする際に、管理者権限が必要です。これは、BugBenchサンプル プログラムがシステムに登録を行う必要のあるCOM DLLを使用するためです。Vistaにおいては、COM DLLの登録には適切な権限が必要になりました。
スタンドアロン ユーザー インターフェイスのエラー検出で、[プロセスを待機]を使用してエラー検出を行う場合、ターゲット アプリケーションの名前とパスを完全に同じものを指定する必要があります。ターゲットの名前やパスに異なる指定を行った場合、エラー検出は正しくモニタを開始できません。たとえば、ターゲット ファイルにC:\MyApplications\foo.exeを選択し、[プロセスを待機] オプションを使用、アプリケーションをC:\MyAppl~1\foo.exeとして起動すると、エラー検出は正しくアプリケーションの開始を検出できません。
DevPartnerは、ソリューション ファイルで指定されたシンボル パスではなく、プロジェクトファイルで指定されたシンボル ファイルを参照します。シンボル情報ファイルが存在するにも関わらず、存在しないというメッセージが出た場合、[プロジェクト設定]でシンボル パスを定義してください。
Team Foundation ServerでDevPartnerがインストールされているIDEを起動すると、IDEが ハングします。
Visual Basic 6.0のコンポーネントがVisual Studio 2005統合環境にロードされており、ユーザーがTeam Foundation Serverのソース コントロールにソリューションを登録してある場合、統合開発環境がハングする問題が存在します。コード レビューは、VB6.0のコンポーネントを使用しているため、DevPartnerがロードされているシステムでこの問題が発生します。
Microsoftは、この問題に関連するホット フィックスを提供しています。http://support.microsoft.com/?kbid=922989
古いバージョンのソリューション ファイルを実行する場合、以下のようなメッセージが発生します。「有効なソリューション ファイルではありません。」これは、以前のバージョンのDevPartnerにより追加された古いエントリがソリューションの中に残っているためです。この現象が発生した場合、メモ帳で古いエントリの削除を行ってください。
マイクロソフトのシンボルを要求するアプリケーションをエラー検出で最初に起動するときに、Microsoft Internet Symbol Storeというダイアログ ボックスで、使用許諾への同意を要求されることがあります。すでに、他の方法で使用許諾に同意している場合でも、アプリケーションを継続して起動するためには、再度使用許諾に同意する必要があります。異なるプログラムからシンボルの使用を行う場合には、それぞれのアプリケーションで使用許諾への同意が必要になります。
不特定な環境において、ターミナルサービス経由でログインしたアカウントから、Windowsサービスのプロファイリングを行うと、結果が表示されないことがあります。この現象が発生した場合、DPAnalysisコマンドを使用してセッション ファイル名をフルパスで指定し、保存させてください。
DpAnalysis.exe /cov /output c:\temp\MyService.dpcov /s MyService
注意: この方法で回避できない場合も存在します。
コマンド ラインから、NMCL/NMLINKツールを使用する場合、PATH環境変数への追加が必要です。
たとえば、デフォルト インストールの場合、次のディレクトリをPATH環境変数に追加してください
C:\Program Files\Common Files\Compuware\NMShared
Microsoftのデバッグ ファイル アクセスで、リンカ オプションの /pdbtype:septがサポートされなくなりました。Visual C 6.0 IDEは、このオプションがデフォルトとなっています。このオプションを変更しても、アプリケーションに対する影響はありません。そのまま開発を継続できます。エラー検出でビルドすると、自動的かつ一時的にこのオプションを無効に設定しますが、もし、エラー検出でビルドしない場合、エラー検出はどのようなオプションでビルドが行われたかを判断できず、さまざまな誤警告をレポートします。
誤警告の例
回避策
プロジェクト設定のリンカ タブ、プロジェクト オプションのテキスト ボックスを修正します。テキスト ボックスに表示されているテキストの最後に、/pdbtype:sept と書かれています。これは、新規のプロジェクトを作成した際に、Visual Studio 6のIDEが自動的に追加したオプションです。このオプションを削除し、リビルドを行ってください。こうすることで、エラー検出はデバッグ シンボル ファイルに正しくアクセスできます。
IDE以外からビルドを行っている場合、makeファイルにこのオプションを手動で追加していないかを確認します。もし、makeファイルが /pdbtype:septを指定している場合、このオプションを削除してください。
DCOMまたはCOMベースのアプリケーションやコンポーネントがaspnetアカウントの制限下で実行される状況は2つあります。デフォルトでは、ASP.NETが有効なWebページ内からDCOMまたはCOMのアプリケーションやコンポーネントが起動されると、aspnetアカウントのコンテキストで実行されます。セキュリティ上の理由から、aspnetアカウントは、制限付きアカウントになっています(これはユーザー グループのメンバーで、同等の権限を持っています)。このため、この状況ではCOMコンポーネントにはエラー検出が正しく機能するために必要なセキュリティ権限がありません。この問題を回避するには、対話ユーザーのコンテキスト内で(dcomcnfg.exeを介して)実行されるようにDCOMまたはCOMアプリケーションやコンポーネントを設定する必要があります。
以下の手順で、対話ユーザーのコンテキストで実行されるようにDCOMまたはCOMのアプリケーションやコンポーネントを設定します。
- コマンド プロンプトを開き、dcomcnfg.exeを実行します。
- [コンポーネント サービス]>[コンピュータ]>[マイ コンピュータ]>[DComの構成]の順に選択します。
- COM コンポーネントを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
- [識別]タブを選択します。
- [対話ユーザー]を選択していることを確認します。
- [OK]をクリックします。
DCOMまたはCOMのアプリケーションやコンポーネントを次回起動したときには、エラー検出によって適切にデータが収集されます。
出荷時のBugBenchサンプル プログラムのソース パスはVisual Studio .NET 2003用に設定されています。BugBenchサンプルをVisual Studio 2005で実行する場合には、Visual Studio 2005で標準設定となっているソースのディレクトリを指定するように、BugBenchプロジェクトの設定でソース パスを変更する必要があります。
Visual Studio .NETデバッガで開始したメモリ分析セッションのメモリ リークまたはRAMフットプリント データを収集しようとすると、ガベージ コレクション ルートが「未特定のGCルート」としてセッション データに表示されます。DevPartner Studioでメモリ リークまたはRAMフットプリント セッションのほとんどのガベージ コレクション ルートを適切に特定できるようにするには、デバッグ機能を使用せずにアプリケーションのメモリ分析を開始してください。
Webアプリケーション(Visual Studio 2005のウィザードで作成されたものなど)でメモリ分析やパフォーマンス エキスパートを実行すると、少量の不正なデータが生成されます。不正なデータはソース ファイルの行数に関係なく912,305行以降に表示され、無視しても問題ありません。
J#を使用したアプリケーションのメモリ分析セッションでは、.NET Frameworkによる内部システムの文字列オブジェクトの処理方法のために、一部の文字列オブジェクトに対して2つのルート参照がオブジェクト参照グラフに表示される場合があります。このような場合、オブジェクト参照グラフには、オブジェクト配列のルート参照1つと文字列配列の独立参照1つが表示されます。それに対し、C#を使用したアプリケーションのオブジェクト参照グラフには、通常、文字列オブジェクトのルート参照が1つ表示されます。
For
ループの式部分に起因するCPU時間が、誤ってFor
ループ本体に関連付けられることがあります。この問題は、以下の例のように、初期化子、式、イテレータが1行にフォーマットされたループで発生します。
using System; public class ForLoopTest { public static void Main() { for (int i=1; i<=5; i++) Console.WriteLine(i); } }
For
ループの本体がCPU時間を過剰に消費している場合は、以下のように、初期化子、式、イテレータがそれぞれ別の行に表示されるようにコードの形式を変更してください。
{ for (int i=1; i<=5; i++) Console.WriteLine(i); }
IIS 6.0環境で実行しているASP .NETで、パフォーマンス分析セッションの実行直後に、カバレッジ分析、メモリ分析、パフォーマンス エキスパートのいずれかのセッションを実行しようとすると、Visual Studioの応答が停止する場合があります。
この状況から回復するには、以下の操作を実行します。
iisreset
」と入力します。
この状況を予防するには、以下の2つの方法があります。
iisreset
を実行します。
サポートされているローエンド システムのPC(Pentium III 733 MHz)上でパフォーマンス分析の実行速度が非常に遅い場合、システムプロパティから、プロセッサ スケジュールを変更し、バックグラウンド サービスと同等の優先度を設定することで、パフォーマンス分析セッションの速度を上げることができます。
ASP.NET 2.0アプリケーションのカバレッジ セッション ファイルをマージできない場合があります。
ASP.NET2.0の仕様として、ビルドするたびに実行ファイルのファイル名は変更されます。しかし、DevPartner Studioでマージできるのは、同じビルドのASP.NET 2.0アプリケーションのカバレッジ セッション ファイルであるため、再ビルドを行ったASP.NET 2.0のセッションファイルはマージすることができません。
コードの構造として、式の両辺にそれぞれ実行文が含まれるもの、または複数の実行文が入れ子になった構造をもつ場合に、カバレッジ分析とFaultSimulator を使用すると、Fault Simulatorで、指定したメソッド コールを正確に評価できない場合があります。その結果、Fault Simulatorでのフォールト シミュレーション時に、対応するフォールトを発生させることができません。
この場合、ソース コードを複数のコード行に分割してください。
例1:
変更前:(例外を発生できない)
DateTime[] dates = new DateTime[]{
new DateTime(2000, 1, 1),
new DateTime(2001, 1, 1, 0, 0, 0)};
変更後:
DateTime dt1 = new DateTime(2000, 1, 1);
DateTime dt2 = new DateTime(2001, 1, 1, 0, 0, 0);
DateTime[] dates = new DateTime[]{dt1, dt2);
例2:
変更前:(例外を発生できない)
Label1.Text = Environment.GetEnvironmentVariable(“TEMP”);
変更後:
String text = Environment.GetEnvironmentVariable(“TEMP”);
Label2.Text = text;
カバレッジ分析やパフォーマンス分析を実行すると、Visual Studioが応答しなくなったあと、以下のようなエラー メッセージが表示されることがあります。
Internet Information Serverを再起動できませんでした(コード%d)。
(上記のメッセージの%dは内部エラー コードを表します。この問題においては、このコードを無視することができます。)
この問題が複数回発生する場合には、Internet Information Serverが動作していることを確認します。動作していない場合には、パフォーマンス分析の設定ダイアログから、システムDLLを除外して再起動します。
それでも問題が解決しない場合は、コマンド ラインからDPAnalysis.exe
を実行してアプリケーションを分析します。inetinfo
を除外する構成ファイルを使用して、DPAnalysis.exe
を実行してください。
詳細については、DevPartner Studioオンライン ヘルプのトピック「DPAnalysis.exe」や『DevPartnerユーザー ガイド』の付録Cを参照してください。
DevPartner Fault Simulator 1.5とDevPartner Studioをインストールしたシステムでは、Fault Simulatorとカバレッジ分析のセッションを同時に実行することができます。(同時に実行するには、[Fault Simulator]>[Fault Simulatorおよびカバレッジ分析を開始]または[Fault Simulator]>[デバッグなしでFault Simulatorおよびカバレッジ分析を開始]を選択します。)
管理対象のWindowsスタンドアロン アプリケーションに対してFault Simulatorとカバレッジ分析のセッションを同時に実行すると、DevPartnerセッション コントロールのツールバーが使用できない場合があります。このため、セッション時に[記録を停止]、[スナップ ショットの取得]、[すべての記録データをクリア]の各機能が使用できなくなります。
カバレッジ分析でDevPartnerセッション コントロールのツールバー機能を使用する必要がある場合は、以下のいずれかの回避方法を試してください。
パフォーマンス エキスパートには、MethodImplOptions.Synchronized
属性が指定されたメソッドのロック データを収集できません。
日本語の単語辞書、解析エンジンが存在しないため、コード レビューのネーミング ガイドラインは、日本語の変数名、クラス名などをサポートしません。 ネーミング ガイドラインのチェック対象に日本語(変数名として「合計や「GOUKEI」等)を使用した場合、これらは不明な単語として警告の対象となります。
コード レビューでは、大規模アプリケーションの「メモリ不足」の問題は多少改善されています。この対処に伴い、コード レビュー セッション時に画面が点滅するという副作用が発生します。これはMicrosoftの既知の問題です。詳細はMicrosoftサポート技術情報の文書番号555195を参照してください。
Visual StudioにService Pack 1が適用されていない場合、次のような現象が発生する場合があります。
この場合、Visual Studio 2003/Visual Studio 2005にサービスパックの適用を行ってください。
C#を使用したメソッドに#if condition ... #else ... #endif
形式の条件付きコードが含まれる場合、コード レビューでは、そのコードを#if condition
分岐だけで構成されているものとして処理します。#else
分岐のあとに続くコードは無視されます。
一部のルールでは、コード レビューの[問題]タブ、説明ペインに問題の発生したソースコードが表示されます。Microsoftが作成している基本となるコードに起因し、問題の発生したソースコードが正しく表示されないことがあります。この現象は、不特定、不定期に発生しますが、コードレビューの検出件数や、ソースコードの位置を特定する機能は正しく動作しています。問題発生行のソースコードを表示するには、問題をダブルクックして、ルールに関連するソース コードを表示させてください。
コード レビューでは、レポートはデフォルトのプリンタにしか印刷されません。コード レビューの問題ペインで[印刷]ボタンまたはメニュー オプションを選択すると、ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスで印刷の設定を行い、デフォルト以外のプリンタを出力先に設定しても印刷先は常にデフォルト プリンタとなります。デフォルト プリンタ以外のプリンタから印刷したい場合、デフォルト プリンタを変更する必要があります。
Visual Studio 2005のコード レビューでは、LINQ CTPのプロジェクト タイプはサポートされていません。それらのプロジェクト タイプによって導入される、一部のC#新構文は、コード
レビューがハングする原因になります。
DevPartner StudioとRational XDE Plusの両方が同じマシンにインストールされている場合、コード レビューの結果が不正確になります。コード レビューを実行すると、[問題]タブに、ルール違反の一覧でではなく、「問題なし」というテキストが表示されます。これを回避するには、DevPartner StudioとRational XDE Plusの両方をアンインストールします。その後、Rational XDE Plusを再インストールする前にDevPartner Studioを再インストールします。Rational XDE Plusを先にインストールした場合に、この現象が発生します。
ソリューションがソース管理システムに統合されている場合、DevPartner Studioのバッチ モードでコード レビューを実行することができません。これはDevPartner Studioのバグではなく、Microsoft製品による制約です。
Visual Studio統合開発環境が持つ、ソース管理システムの統合動作は、DevPartnerから制御することができません。コマンド ライン インターフェイスから、Visual Studio統合開発環境をオートメーションで実行している場合にもソース コントロールのエラー メッセージが生成されます。
この問題を回避するには、以下の手順に従ってください。
コマンド ライン(CRBatch.exe
)からレビューを実行したときに、コンパイル エラーのあるソース コードがソリューションに含まれていると、不適切なエラー メッセージが生成される場合があります。このような場合、.err
ファイルにUnexpected error: The message filter indicated that the application is busy.というエラー メッセージが含まれています。
この場合、ソースコードのエラーを修正して、ソリューションのビルドでエラーが発生しないことを確認してください。
外部ファイルを参照するユーザー定義のハイパーリンクは、リンクのターゲットが有効か無効かにかかわらず、クリックしても応答しないことがあります。ルール セット リストか、ルール マネージャの[ルールの編集]ダイアログ ボックスの[プレビュー]ペインのどちらかで、ハイパーリンクをクリックすると、この問題が発生する場合があります。
以下に例を示します。
<a href="C:\Program Files\Microsoft Visual Studio .NET\FrameworkSDK\Samples\Setup\html\Start.htm">Microsoft .NET Framework SDK クイックスタート、チュートリアル、サンプル</a>"
<a href="file:///C:\Program Files/Microsoft Visual Studio NET/FrameworkSDK/Samples/Setup/html/Start.htm">Microsoft .NET Framework SDK クイックスタート、チュートリアル、サンプル</a>"
通常、移行ユーティリティ プログラム(cr7updaterules.exeまたはcr7updateprefs.exe)を実行する際、古いデータベース パスにパイプ文字(|)が含まれていると無効なパスを示すエラーが発生します。以下に例を示します。
crupdateprefs | <path>
しかし、4NT Command Line Powerをインストールしてあるマシンでは、エラー メッセージは表示されません。4NTでは、この無効な文字使用があるにもかかわらず、エラー メッセージがコンソールに出力されません。以下に、ルール移行の有効なコマンドの例を示します。
crupdaterules C:\MyOldRulesDb\CRRules.dpmdb
メモ:詳細については、『DevPartner Studioインストール ガイド』の「DevPartnerコード レビューのカスタム ルールとユーザー設定の移行」を参照してください。
日本語オペレーティング システムで英語版のDevPartner Studioコード レビュー機能を実行している場合、コード レビュー機能とルール マネージャのコントロールには日本語テキストが正しく表示されません。たとえば、DevPartner Studioコード レビューで、ソリューション ツリーのノードが解読不能な文字で表示されます。ルール マネージャでは、ユーザー インターフェイス(たとえば、[新規ルール]や[ルールの編集]ダイアログ ボックス)に解読不能文字が表示されます。
DevPartner Studioコード レビューでこれを回避するには、文字化けしていない[問題]タブの内容に着目します。「ファイル」、「プロジェクト」、「メソッド」、「クラス」の各カラムには日本語テキストが表示されます。ペイン内で見やすくするために、これらのカラムの左から右の向きを調節して結果ビューをカスタマイズすることができます。詳細については、DevPartner Studioコード レビューのオンライン ヘルプの「検証結果ペインをカスタマイズする」を参照してください。ルール マネージャでは、一貫性を保つため、ルール データの入力と編集には英語のみを使用することをお勧めします。
コードの検証にDevPartner Studio APIルールを使用した場合、Alias句のあるDeclareステートメントを含むVisual Basic .NETコードはコード レビューでバイパスされます。この制限は、同様にエイリアスされた宣言済みAPIに関する正確さの問題に起因します。この制限はAlias句のあるVisual Basic .NET Declareステートメントにのみ関係します。Visual Basic .NETに配置されたDLLImport属性や外部として宣言されたVisual C# APIメソッドは正常にレビューされます。
コード レビューの[問題]ペインでデザインタイム プロパティ ルールをダブルクリックしてソース コードにアクセスしたときに、デザインタイム プロパティ ルールを適用するWindowsアプリケーションにおいて、Visual Studioデザイナに、オブジェクト参照がオブジェクトのインスタンスに設定されていません(Object reference not set to an instance of an object)というエラーメッセージが表示されることがあります。
これを回避するには、ソリューションを閉じて開き直します。ソリューションを開き直すことで、[ソース コード]機能は正しく動作します。
ローカライズ バージョンのVisual Studio Team Systemで作業項目の種類、Bugの名前が「Bug」以外の文字列に変更されている場合、DevPartner Studioでから作業項目としてバグを作成、Team Projectに提出することができません。
Visual Studio 2005では、[ツール]>[オプション]>[プロジェクトとソリューション]>[全般]オプション ページで、作成時に新規プロジェクトを保存するオプションを無効にして、ゼロ インパクト プロジェクト(ZIP)を作成できます。ただし、このオプションを無効にすると、DevPartner Studioでは、ソリューション エクスプローラにセッションファイルの仮想フォルダを作成したり、このフォルダにセッション結果を保存したりすることができません。プロジェクトでDevPartnerを使用するには、以下の操作が必要です。
プロジェクトを保存せずにセッションを開始し、Visual Studioで「プロジェクトを追加する前に現在のプロジェクトを保存してください」という内容のメッセージが表示されたら、[保存]をクリックします。Visual Studio はプロジェクトの名前を変更し、ソリューション エクスプローラに保存します。この場合はセッション ファイルが作成されますが、このセッション ファイルにはプロジェクト ソース コードと実行モジュールの一時的な場所への参照と、一時プロジェクト名が含まれます。
Visual Studio 2005の「ZIP」プロジェクトでDevPartner Studioを実行することはお勧めしません。
デフォルトで、System Comparisonサービスは自動的に開始するように設定されています。このサービスにより対象マシンのスナップ ショットが毎日取得されるため、ユーザーは容易にシステムの比較を行うことができます。サービスの実行優先度は最小に設定されていますが、実行中は数分間にわたってシステム リソースを若干消費します。システム リソースの使用が問題になる場合は起動タイプを手動に設定することができますが、手動に設定した場合はスナップ ショットが自動的に作成されなくなります。
前バージョンのSystem Comparisonユーティリティで取得されたスナップ ショットとDevPartner Studio 8.1.1またはそれ以降のバージョンで取得されたスナップ ショットを比較すると、System Comparisonユーティリティでプラグイン スキーマの互換性がないことを示すメッセージが表示されます。スナップ ショットに記録されたデータが変更されているため、新旧スナップ ショットの有効な比較を作成することはできません。
さらに、カスタム プラグインを作成している場合には、現在のバージョンのプラグイン スキーマでカスタム プラグインをリビルドする必要があります。
System Comparisonでは、システムの比較時に以下の追加設定をチェックできるようになりました。
前バージョンのSystem Comparisonユーティリティで取得したスナップ ショットとDevPartner Studio 8.2またはそれ以降のバージョンで取得したスナップ ショットを比較すると、新しい設定が、旧スナップ ショットで見つからない設定としてリストされます。
エラー検出設定ですべてのモジュールをオフにした場合でも、エラー検出によってリークとエラーがレポートされます。理由は以下のとおりです。
DevPartner Fault Simulator SEをインストールしてライセンスが必要なFault Simulator機能を使用する場合、そのライセンス チェックアウトによってライセンス タイムアウト ポリシーが上書きされます。
Visual C 6でカバレッジ分析とエラー検出を実行するには、DevPartnerメニューまたはツールバーの[エラー検出]オプションを有効にする必要があります。
DevPartner Studio Professional Editionに関する既知の問題
Copyright ©2007, Compuware Corporation
08/09/2007 03:33 PM