2 つのリモートホスト間でファイルを転送しようとした時に以下のいずれかのエラーメッセージが表示された場合は、送信側または受信側のサーバがこの機能に対応するように設定されていない可能性があります。
500 Illegal PORT command (不正な PORT コマンドです)
501 IP address for data destination does not match client's (データの宛先の IP アドレスがクライアントのアドレスに一致しません)
425 Can't open data connection (データ接続を開くことができません)
502 PASV command not implemented by this server (PASV コマンドがこのサーバによって実装されていません)
FTP クライアントでこの問題が発生すると、エラーが受領されてから、まずローカル PC に、続いてターゲットサイトに転送を試行します。転送が正常に完了した場合でも、転送の完了前にエラーメッセージが表示されます。
サイト間の直接転送に対応していないサーバ間で頻繁に転送を行う必要がある場合は、すべてのサイト間転送で最初にファイルをローカルマシンにコピーしてから転送先サーバにコピーするように FTP クライアントを設定できます。このように設定しておけば、上記のエラーメッセージが表示されずにサイト間の転送を行うことができます。
すべてのサイト間転送で、最初にファイルをローカルコンピュータにコピーするには
[ツール] - [オプション] コマンドを選択します。
[ユーザ設定] タブで、[サイト間の転送を、強制的にローカルマシンを経由して行う] を選択して [OK] をクリックします。
サイト間の直接転送に対応するようにサーバを設定する詳細については、以下を参照してください。
送信サーバの設定
サイト間の転送機能では、バイナリファイルを送信する FTP サーバは、クライアントの IP とは異なる IP アドレスへの PORT コマンドを Reflection FTP クライアントから受け付ける必要があります(サーバによっては、セキュリティ上の理由からこの対応機能を無効にしている場合があります)。PORT コマンドは、データの送信先の TCP PORT を指定します。この PORT コマンドの使用を送信サーバが受け付けない場合、2 つのサーバエラーメッセージが表示されます。通常、送信サーバから「500 Illegal PORT command」または「501 IP address for data destination does not match client's」が表示され、続いて受信サーバから「425 Can't open data connection」が表示されます。また、データの受信の前にファイルの索引が作成されるので、受信サーバ上に 0 バイトのファイルが作成されます。サイト間の転送を実行できるようにするには、送信サーバの管理者に問い合わせて、別の IP アドレスへの PORT コマンドをサーバ上で有効にできるかどうかを確認します。
受信サーバの設定
サイト間の転送では、バイナリファイルを受信する FTP サーバは、Reflection FTP クライアントから PASV コマンドを受け付けて、送信サーバに渡す PORT 情報を返す必要があります。受信サーバが PASV コマンドを受け付けない場合、次のエラーメッセージが表示されてサイト間の転送は失敗します。「502 PASV command not implemented by this server」。サイト間の転送を実行できるようにするには、受信サーバの管理者に問い合わせて、PASV をサーバ上で有効にできるかどうかを確認します。