FTP コマンドラインに入力するコマンドとキーワードでは、大文字と小文字を区別する必要はありません。しかし、FTP サーバコンピュータによっては、パスワード、ディレクトリ名、ファイル名、および、その他のサーバ特有の情報で、大文字と小文字を区別する場合があります。
FTP クライアントは省略した形のコマンドを受け入れるため、他のコマンドと区別するために最小限必要な 部分を入力するだけで済みます。例えば、GET コマンドは G; と省略できます。したがって、サーバファイル jokes.old の内容を表示したい場合は、FTP コマンドラインに g jokes.old と入力します。
本ガイドのコマンドリファレンスでは、以下の規則が適用します。
パラメータが山括弧 ( () ) で囲まれている場合、それらのパラメータは、コマンドに必ず追加しなければならない文字列であることを表わしています。例えば、<クライアントファイル> は、特定のファイルを参照する完全なパスをユーザが入力しなければならないことを意味します。パラメータを入力する時には、山括弧を入力しないようにしてください。
オプションを一度に 1 つだけ指定できる場合、それらのオプションは縦線で区切ります。例えば、<サーバ名> | <IP アドレス> は、どちらか一方のオプションを使用できますが、両方を同時に使用することはできないことを意味しています。
大括弧 ([]) で囲まれているパラメータは、オプションとして加えることのできるコマンドの構成要素を示します。つまり、このような一対の大括弧で囲まれている情報は、いずれも必要に応じてコマンドに入れることができますが、必須というわけではありません。以下は、PC ディレクトリを指定してもしなくてもかまわない LCD コマンドの例です。
lcd [<pc directory>]