その他一般的なタスクの実行
ユーザは一般的なタスクを実行してReflectionを使いやすくしたり、要件に合うように構成したりすることができます。
複数のVTセッションへのコマンドのブロードキャスト
複数のホストマシンを管理している場合、複数のホストに同じコマンドを送信する必要があることが多く、各ホストでコマンドを再入力するのは手間がかかります。CommandCast機能を使用して、1つのホストに入力したコマンドを、コマンドを受信するよう選択した他の任意の数のホストにブロードキャストすることによって、時間を節約することができます。
メモ
CommandCastは、VTセッションに対してのみサポートされています。この機能は、クラシックユーザインタフェースモードを除いて、すべてのユーザインタフェースモードで開くセッションに使用できます。
VTセッションから他のVTセッションにコマンドをブロードキャストするには
-
Reflectionデスクトップで、コマンドを入力するVTセッション、およびコマンドを送信するセッションを開きます。
-
次のようにして、[CommandCast]パネルを開きます。
手順は、ユーザインタフェースモードによって異なります。
ユーザインタフェースモード 手順 リボン [ツール]タブの[ツール]グループで、[CommandCastパネル]ボタンをクリックします。 クラシック MDI ツールバーで、[CommandCast]ボタンをクリックします。 -
[CommandCastパネル]で、ブロードキャストに含めたいセッションをクリックします。
[CommandCastパネル]には、開いているVTセッションのリストが表示されます。ブロードキャストコマンドにどのセッションが設定されているか、またどのセッションがそのセッションを受信するように設定されているかが表示されます。最後にクリックしたセッションが、ブロードキャストを行うセッションになります。
-
別のセッションからブロードキャストするには、ワークスペースウィンドウでセッションを選択するか、[CommandCast]パネルでそのセッションをクリックします。
-
入力したコマンドとその出力内容を各サーバに表示するには、ステータスバーのをクリックして、[上下に並べて表示]を選択します。
-
ブロードキャストするコマンドを入力します。
入力したコマンドおよび結果の出力は、ブロードキャストを行っているすべてのホストマシン上に表示されます。
-
このホストのグループに対して定期的にブロードキャストを行う場合は、[ファイル]メニューの[レイアウトの保存]を選択して、このグループをレイアウトとして保存します。
[CommandCastパネル]の設定はレイアウトとともに保存されます。次回これらのホストにブロードキャストする場合には、以前の[CommandCastパネル]の設定とともに、レイアウトを開いてすべてのセッションを開くことができます。
着信画面データのキャプチャ(VT)
[着信データのキャプチャ]操作を使用すると、ホストから受信したデータをキャプチャし、それをファイルに保存することができます。これにより、レポート(またはその他のデータ)をホスト画面に保存し、テキストファイルとして配布することができます。ホストから受信したデータをログ記録する場合にも役立ちます。
[着信画面データのキャプチャ]操作を使用することは、印刷またはデータのトレースよりも利点があります。データをファイルに印刷、またはトレースファイルを作成する場合とは異なり、キャプチャされた行はラップされず、すべてのデータ(制御シーケンスを含む)やテキストデータのみをキャプチャするかどうかを選択することもできます。
クラシックモードで着信データをキャプチャする
クラシックインタフェースモードを使用している場合は、次のようにセッションの互換性がExtra!に対応していることを確認する必要があります。
クラシックモードで着信データをキャプチャするには
-
[ファイル]メニューから、[新しいセッション]を選択して、新しいセッションドキュメントを作成します。
-
[新しいドキュメントの作成]ダイアログボックスで、[VT端末]を選択し、[互換性]リスト(このダイアログボックスの下部にあります)で、[Extra!]を選択します。
-
ホストからデータをキャプチャするには、[ツール]メニューで[着信データのキャプチャ]を選択します。
-
[着信データのキャプチャ]ダイアログボックスで、データを保存するファイルを参照し、既存のファイルにキャプチャしたデータを追加するか、またはデータのキャプチャを開始するごとにファイルを上書きするかを選択します。
-
キャプチャされたデータからコントロールシーケンスを省略する場合は、[テキストとして保存]を選択します。
ホストから送信されたすべてのデータは、指定したファイルに保存されます。
-
データのキャプチャを停止する場合は、[ツール]メニューで[キャプチャの終了]を選択します。
リボンモードで着信データをキャプチャする
リボンモードインタフェースを使用している場合は、次のように[着信データのキャプチャ]操作をリボンインタフェースのボタンにマップする必要があります。
リボンモードで着信データをキャプチャするには
-
クイックアクセスツールバーのメニューをクリックし、[操作の追加] を選択します。
-
アクションリストの[アクションの選択]ダイアログボックスで、[着信データのキャプチャ]を選択します。
-
[着信データのキャプチャ]ダイアログボックスで、データを保存するファイルを参照し、既存のファイルにキャプチャしたデータを追加するか、またはデータのキャプチャを開始するごとにファイルを上書きするかを選択します。
-
キャプチャされたデータからコントロールシーケンスを省略する場合は、[テキストとして保存]を選択します。
-
ホストから届いたデータをキャプチャするには、クイックアクセスツールバーの を選択します。
ホストから送信されたすべてのデータは、指定したファイルに保存されます。
-
データのキャプチャを停止する場合は、クイックアクセスツールバーの を選択します。
特殊文字データを送信するキーボードショートカットの追加(VT)
ホストに特殊文字を送信する操作を追加して、その操作をキーボードショートカット、ボタン、または別のコントロールに割り当てることができます。
特殊文字データをホストに送信するキーボードショートカットを追加するには
-
[設定]ウィンドウを開きます。手順は、ユーザインタフェースモードによって異なります。
ユーザインタフェースモード 手順 リボンまたはReflectionブラウザ Reflectionでセッションが開いている状態で、クイックアクセスツールバーから をクリックします。 TouchUx 歯車のアイコンをタップして、[ドキュメントの設定]を選択します。 -
[キーボードの割り当ての管理] を選択します。
-
[キーボードの割り当て] ダイアログボックスで、[現在選択されているキーボードの割り当てファイルを変更する] を選択します。
-
割り当てるキーの組み合わせ (例えば、
[CTRL] + [Q]
キーなど) を押します。 -
[操作の選択] をクリックして、[テキストの送信] 操作を選択します。
-
[特殊文字を選択する] 一覧で、送信する文字データを選択します。
メモ
送信する文字データが[特殊文字を選択する]一覧に表示されない場合は、[ホストに送信するテキスト]フィールドにその文字データ用の文字列を入力できます。例えば、「
<ESC>
」と入力します。また、[ALT] キーを押し下げたままテンキーを使用すると、データを数値コードで入力できます。例えば、<ESC>
を送信するには「027
」と入力します。
変換テーブルの編集
[変換テーブル]ダイアログボックスを使用することにより、以下を行うことができます。
-
PCの文字セットとホストの文字セットとの相互変換にReflectionが使用するテーブルを編集します。
-
現時点では対応していない文字セットを使用します。
-
固有のホスト環境向けにReflectionをカスタマイズします。
変換テーブルは以下のような場合に使用します。
-
ホストから PC (およびこの逆方向) に文字を変換する方法を編集する必要がある場合。多くの場合は、Reflectionで現在使用できないホスト文字セットに対応するためにこのテーブルを使用します。テーブルの文字は16進数表記です。
-または-
-
Unisys T27ホストについて、ホストからPC (およびこの逆方向)にEBCDIC文字を変換する方法を編集する必要がある場合。この変換は、Reflectionが通常行うPCからホスト、ホストからPCへの変換に加えて実行されます。テーブルの文字は16進数表記です。
メモ
変換テーブルを使用するには、
DataStreamTranslation
VBAプロパティをtrue
に設定する必要があります(既定はfalse
です)。ReflectionでUnisys T27ホストをエミュレートする場合、DataStreamTranslation
プロパティは自動的にtrueに設定されます。
[変換テーブル]ダイアログボックスを開くには
-
Reflection VTセッションを起動します。
-
[ツール]リボンから、[Visual Basic]を選択します。
-
VBA エディタで、[ProjectLegacy] を右クリックして、[挿入] - [モジュール] を選択します。
-
以下のVBAコードをコピーしてコードウィンドウに貼り付けます。
Sub Translation() With Session .DataStreamTranslation = True .ExecuteBuiltInFunction "TranslationTables" End With End Sub
-
VBA エディタを閉じます。
-
[ツール] リボンで、[マクロの実行] をクリックします。
-
[マクロの実行] ダイアログボックスで、[このファイル内の以前の Reflection マクロ] を選択します。
-
Translation
マクロを実行します。[変換テーブル] エディタが表示されます。
カスタマイズされたホストファイルの使用
Reflectionは、従来のReflectionカスタムホストファイルに対応します。これらのファイルは、[設定] ダイアログボックスの [ホスト名か IP アドレス] 一覧に表示されるホスト名を指定するために使用されます。
カスタマイズされたホストファイルへのパスは、HKCU\Sofware\WRQReflection\Rwin\Global
レジストリ設定の値に指定されます。このレジストリ設定は、Reflection の従来のバージョンのみにインストールされます。Reflectionインストールの一部ではありません。
この設定の値が"" (既定値)の場合、または設定がレジストリ内にない場合は、システムローカルホストファイル内のすべての名前が[ホスト名かIPアドレス]一覧に表示されます。
メモ
カスタムホストファイル内にあるホスト名が有効なドメイン名か、ローカルホストファイル内にある名前である場合に限り、Windowsはこれらの名前を解決できます。Windows はカスタムホストファイルを使用して IP アドレスの解決を実行しません。
ホストファイル形式
カスタムホストファイルは、以下の形式である必要があります。
<IPv4またはIPv6アドレス> <ホスト名>
例:
127.0.0.1 localhost
:: localhost
ホスト名の情報は、[設定] ダイアログボックスの [ホスト名か IP アドレス] の一覧に値を指定するために使用されます。
指定されたホストファイルも Windows システムホストファイルでないと、IP アドレス情報は適用されません。
HLLAPI トレースの生成
HLLAPI は端末タスクを自動化するための標準 API です。HLLAPI トレースは、 HLLAPI アプリケーションを呼び出し、コードを返すところを含めて表示することができます。ユーザは、HLLAPI アプリケーションに関する問題のトラブルシューティング用にトレースを利用することができるだけでなく、生成したファイルをカスタマーサポートに送信することもできます。
HLLAPI トレースを作成するには
-
[Reflection ワークステーションの設定] ダイアログボックスで、[ワークスペースの属性の構成] を選択します。次に [HLLAPI のロギングを有効にする] を選択し、ファイルの作成と保存が適切に許可されている場所にある HLLAPI ログファイルの名前を指定します。
-
Reflection ワークスペースで、セッションのドキュメントを開くか作成し、ユーザの IBM ホストに接続して、HLLAPI アプリケーションを開始します。トレース内で記録する操作を実行します。
-
HLLAPI アプリケーションを終了します。
トレースファイルは
hllapi.log
という名前で HLLAPI ログファイルボックスで選択したフォルダに自動保存されます。