転送プロトコル
ファイル転送プロトコルとは、2 台のコンピュータ間でファイルを転送する時に使用する規則のことです。双方のコンピュータが同じプロトコルを使用していないと、ファイルは転送できません。情報を正確に送受信できるように、プロトコルでエラーチェックおよびエラー訂正の規則を定めることもあります。Reflectionは、次のようなファイル転送プロトコルをサポートしています。
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HP 3000ホスト(PCLINK2)、VMSホスト(VAXLINK2)、およびUNIXホスト(UNXLINK2)用のReflectionの7ビットと8ビット用WRQ/Reflectionプロトコル
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FTP パブリックドメインプロトコル
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Zmodem パブリックドメインプロトコル
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Kermit パブリックドメインプロトコル
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Xmodem パブリックドメインプロトコル
SuperKermit、Kermit、Zmodem、Xmodem のいずれかを使用する場合、そのプロトコルをホスト上で使用可能な状態にし、ホスト側のファイル転送プロセスを開始する必要があります。
BBSでは、Reflectionで転送を開始する前に、送信または受信のコマンドを送ります。
WRQ/Reflection
WRQ/Reflection プロトコルを使用する場合、ホスト上に適切なホストプログラムが必要です。ホストプログラムは、HP 3000 用の PCLINK2、VMS ホスト用 (OpenVMS および Alpha コンピュータを含む) の VAXLINK2、UNIX ホスト用の UNXLINK2 が用意されています。WRQ/Reflection プロトコルには、次の機能があります。
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ワイルドカードを使用した転送が双方向で可能です。
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CRC-CCITT エラーチェックを採用して、エラーの無い転送を確実に行います。必要に応じてブロックを再送信し、完全に正確な転送を保証します。
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ホストファイルを転送する時、ホストのファイルパラメータをすべて PC 上のファイルに保持します。この情報を参照して、後でオリジナルファイルの正確なコピーをホスト上に作成できます。
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[ファイルの転送設定] ダイアログボックスで、データ変換のパラメータや各種のファイル転送設定を指定できます。
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データ圧縮技術により、高速転送を実現します。
Reflectionが高速ファイル転送機能を使用している場合は、通常、ファイル転送がかえって遅くなるため、データ圧縮は行いません。
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テキストファイルをPCからホストのプリンタへ送信できます。
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[転送の設定] ダイアログボックスにある [WRQ] タブの [属性] ボタンや、[フィルタ] タブを使用して、日付/時間フィルタ (ワイルドカードで選択する転送ファイルを限定)、PC ファイル送信時とホストファイル受信時のファイル属性を指定できます。
FTP
FTP (File Transfer Protocol) は、FTP サーバとのファイル転送に使用されるパブリックドメインのファイル転送プロトコルです。FTP サーバにはアカウントがなくても接続できるため、FTP サーバはソフトウェアの更新ファイルやユーティリティなど、各種のファイルを交換するのに便利です。
UNIX、HP 3000、VMS、Unisys ホストへの端末接続によるネットワーク経由での高速ファイル転送を行う必要がある場合は、FTP を使用します。
FTPをファイル転送のためだけに使用する場合は、Reflection製品に付属のReflection FTPクライアントを使用してください。このアプリケーションは、FTP ファイル転送を高速に行う豊富な機能を備えています。
Zmodem
Zmodem は、パブリックドメインのファイル転送プロトコルで、32 ビット CRC (Cyclic Redundancy Check) を送信エラーの検出に使用します。また、複数ファイルのバッチ転送、日時スタンプ、およびファイルの自動受信も可能です。Zmodem プロトコルは、主に BBS とのファイルの送受信で使用されます。
Kermit
Kermit はパブリックドメインのファイル転送プロトコルで、各種のコンピュータで使用できます。PC と Kermit プロトコルを実行しているホストとの間でファイルを転送し合うことができます。ホスト上の Kermit プログラムがサーバモードの場合は、このモードでのファイル転送も可能です。
SuperKermit
SuperKermit プロトコルは、標準の Kermit プロトコルに加え、次の拡張機能を備えています。
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94 バイトより大きなパケットサイズを設定できます。新しい既定値は 512 で、これにより高速な転送が可能です。パケットサイズは最高 2,048 バイトまで設定できます。
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SuperKermit ファイル転送プロトコルは、スライディングウィンドウ式、すなわち全二重プロトコルです。つまり、ホストの肯定応答を随時受信しながら、連続してデータを送信します。
Reflectionでは、受信側が肯定応答を送信する前に送信できるパケット数を設定できます。この値は0から始まるので、既定設定1では、Kermitの場合2パケットのスライディングウィンドウとしてReflectionが構成されます。
Xmodem
Xmodem はファイルの転送に使用されるパブリックドメインプログラムで、各種のコンピュータで使用できます。Xmodem バイナリ転送プロトコルは、128 バイトのデータブロックでデータを転送します。リモートシステムの設定によって、Reflectionではファイルを128バイトまたは1Kバイトのブロックで受信できます。
ほとんどのバージョンの Xmodem は CRC (Cyclic Redundancy Check) エラーチェック機能を備えています。[転送の設定] ダイアログボックスの [Xmodem] タブで [Xmodem-CRC] を拡張機能として選択すると、このエラーチェックが実行されます。この選択を行うと、2 バイトの CRC が実行され、パケットサイズが 128 バイト (オーバヘッドを含まない) に設定されます。その他、次の 2 つの拡張機能があります。
オプション | 説明 |
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[Xmodem] | 1 バイトのチェックサム、128 バイトのパケット |
[Xmodem-1K] | 2 バイトの CRC、1024 バイトのパケット |
[拡張機能]として既定の設定([Xmodem-CRC])をオンにした場合、Reflectionでは、受信時に相手側から送られてきたデータに応じて[Xmodem-CRC]と[Xmodem-1K]が自動的に切り替えられます。
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