既存ファイルの転送
既定の場合、Reflectionでは、転送するローカルまたはホストのファイルが転送先にすでに存在する場合にどう処理するか確認を求められます。既存のファイルが見つかるたびに確認を求められないようにするには、[転送] ダイアログボックスの [既存ファイルの処理] オプションを変更します。この機能で表示されるオプションは、使用しているプロトコルによって異なります。
WRQ/Reflection プロトコルまたは FTP プロトコルを使用する場合、[既存ファイルの処理] オプションは送信および受信ファイルの両方に適用されます。それ以外のプロトコルの場合、このオプションはホストから受信するファイルにだけ適用されます。そして、オプションのラベルは[既存ファイルの処理]に変わります。ホストへファイルを転送する場合、重複するファイルの処理はホストのオペレーティングシステム、またはプロトコルの規則によります。
!!! note "メモ" 大文字と小文字が混在するファイル名、または大文字のファイル名で転送する場合、大文字と小文字を区別するホストがあることに注意してください。同じ名前のファイル、たとえばMyfile.docとMYFILE.DOCが、大文字と小文字の違いがあるというだけで、ホストのフォルダ内では別のファイルとして存在することがあります。
[転送の設定]ダイアログボックスでReflectionのファイル転送を構成する時に、複数のオプションから選択して既定の操作を変更できます。対応していないプロトコルがあるオプションを選択し、その既定オプションに対応していないプロトコルを使用してファイルを転送すると、Reflectionは[ユーザに尋ねる]設定に戻ります。
[追加]
転送元ファイルの内容を転送先ファイルの最後に追加します。
[ユーザに尋ねる]
既存ファイルがある場合にダイアログボックスを開きます。ダイアログボックス内に示される選択肢は、接続先のホストの種類および使用しているプロトコルによって異なります。
[キャンセル]
指定した名前のファイル (VMS ホストではバージョン番号も) がすでに存在する時だけ、ホストへの転送を取り消します。ただし、VMS ホストの場合は、既存のファイル名を指定してもバージョン番号を指定しないと、同名の新規ファイルが既存ファイルの最新バージョン番号よりも 1 つ大きい番号で作成されます。これは PC から VMS ホストへ転送する場合だけで、ホストから PC への転送時にはあてはまりません。
ファイルを HP 3000 または UNIX システムに送る場合、同名のファイルがすでに存在すると、転送を取り消します。そのファイルがワイルドカードセット (ワイルドカードまたは複数のファイル名を指定して転送するファイル群) の 1 つである場合、重複したファイルが見つかると残りのファイルは転送しません。
ファイルを PC に転送する場合、同名のファイルがすでに存在すると、転送を取り消します。そのファイルがワイルドカードセット (ワイルドカードまたは複数のファイル名を指定して転送するファイル群) の 1 つである場合、重複したファイルが見つかると残りのファイルは転送しません。
[削除]
PC 側に転送の場合、PC 上の既存ファイルを削除し、新しいファイルを作成します。
UNIX ホストに送信する場合 (このオプションは、WRQ/Reflection プロトコルを使用して UNIX ホストにファイルを送信する場合にのみ適用されます)、ローカルファイル名と同名のホストファイルを削除し、新しいファイルを作成します。
[上書き]
転送先ホストの種類 | オプション |
---|---|
HP | 転送先ファイル内のデータは置き換えますが、そのファイルの属性(特性)は変更しません。このため、小さなファイルを大きなファイルで上書きする場合、追加データに新しいレコードを割り当てることができず、ファイルデータの一部だけが転送されるため、問題になる可能性があります。 |
VMS | 転送先ファイルの最新のインスタンスだけを置き換えます。 |
UNIX | ホストファイルへの既存のシンボリックリンクは保持されます。 |
[一掃]
このオプションは WRQ/Reflection プロトコルを使用していて、VMS または HP 3000 ホストに接続している場合に使用できます(HP 3000 ホストを使用している場合は、このオプションは [削除] と同じになります)。
[一掃] オプションで PC ファイルを VMS ホストに送ると、転送後、ホスト上のファイルの既存バージョンを一掃します。たとえば、Notes.txtというファイルをホストに送る場合、ホストにNotes.txt;2とNotes.txt;3がすでに存在するとします。転送が終了すると、ホスト上にはNotes.txt;4というファイルだけが残ります。
PC側に転送する場合、PC上の既存ファイルを削除し、新しいファイルを作成します。
[改名]
既存ファイルのコピーを自動的に作成します (問い合わせはありません)。HP 3000 に接続している場合、新しく作成されたファイルの名前は、3 つの 0 を挿入または追加することで変更され、固有のファイル名が作成されるまで数字が増分されます。
999 に達しても固有のファイル名が見つからない場合は、エラーが返されます。
たとえば、filenameという名前のファイルでは次のようになります。
MPE の場合 | POSIX の場合 |
---|---|
filenam0 | filename000 |
filenam1 | filename001 |
... | ... |
filenam9 | filename009 |
filena10 | filename010 |
filena11 | filename011 |
... | ... |
filena99 | filename099 |
filen100 | filename100 |
... | ... |
filen999 | filename999 |
<error> | <error> |
!!! note "メモ" POSIXの場合、ファイル名に追加されて増分される数字は、ファイル拡張子の前に挿入されます。たとえば、filename000.txt
となります。
[再開]
転送中のファイルと同名のファイルをReflectionが発見すると、キャンセルされた転送を再開します。
このオプションは、Zmodemプロトコルを使用している場合にだけ使用でき、同名のファイルの受信処理を中断し、[受信中止ファイルを削除する]チェックボックスをオフにしている場合にだけ有効です。
[省略]
同名のファイルがすでに存在すると、そのファイルの転送を省略します (問い合わせはありません)。転送するファイルがまだほかにある場合は、残りのファイルの転送処理を続行します。
このオプションは、Zmodem または WRQ/Reflection プロトコルを使用している場合にだけ使用できます。
[更新]
(WRQ/Reflection プロトコルの場合にだけ使用できます。)同名の新しいファイルで既存ファイルを自動的に更新します (問い合わせはありません)。
ホスト上に同名のファイルが存在する場合は、PC ファイルとホストファイルの更新日時を比較します。ホストファイルの更新日時が PC ファイルより前であれば、ホストファイルを一掃して、PC ファイルを転送します。
[リモートを使う]
リモートシステム指定の処理値を使用します。リモートシステムが処理値を指定しない場合は、[ユーザに尋ねる] が既定処理となります。
このオプションは、Zmodem プロトコルを使用している場合にだけ使用できます。
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