Reflection X Advantage (RXA)は、ローカルでホストされているか、CitrixまたはVMwareを通じてオンプレミスでホストされているか、クラウドでホストされているかに関わらず、WindowsデスクトップからグラフィカルなLinuxまたはUNIXアプリケーションをリモートで表示するためのXサーバです。
RXAは、GNOME 3のデスクトップをサポートし、接続のセキュリティ保護、セッションの保護、設定の配布、ユーザの認証、および低速のネットワーク接続でのパフォーマンスの向上を実現する強力な機能を備えています。任意のプラットフォーム上で実行されているXクライアントおよびXデスクトップを表示できます。
RXAは、端末エミュレーションおよびPC Xサーバの機能を1つのパッケージに統合した3つのMicro Focusスイートに含まれています。RXAに加えて、これらのスイートには次のような機能があります。
Reflection Desktop for Xには、UNIX、Linux、およびOpenVMSシステム上で実行されるアプリケーションへのアクセスを提供する端末エミュレータ、およびWindowsとLinuxまたはUNIXシステム間でファイルを安全に転送するための安全なFTPクライアントが含まれています。
Reflection Desktop Proには、IBM、UNIX、Linux、およびOpenVMSシステム上で実行されるアプリケーションへのアクセスを提供する端末エミュレータ、および安全なFTPクライアントが含まれています。
InfoConnect Desktop Pro for Unisys with Xには、Unisys、UNIX、Linux、OpenVMS、IBM、およびHP3000ホスト上で実行されるアプリケーションへのアクセスを提供する端末エミュレータ、および安全なFTPクライアントが含まれています。
Reflection X Advantage には、単体モードとドメインモードという、2 種類の動作モードがあります。
単独モードは、既定でインストールされる単一のアプリケーションである X マネージャで提供されています。以前の Reflection X 製品のユーザにとっては、単体モードの Reflection X Advantage (ミッションクリティカルな X アプリケーションに確実かつシームレスにアクセスできるようにするバレットプルーフ X サーバ) はなじみの深いものでしょう。
ドメインモードでは、単体モードの全機能に加え、コストを増加させずに生産性を向上できる追加機能が補足されています。ドメインモードは複数のコンポーネント (X マネージャ (ドメイン接続用)、X 管理コンソール、および Reflection X サービス) で構成されます。これらの機能は既定ではインストールされません。また、ドメイン内のシステムごとに、別々のコンポーネントが必要です。
使用できる機能は、使用しているモード(スタンドアロンモードまたはドメインモード)によって異なります。
どのモードを選択しても、次の機能にアクセスできます。
複数プラットフォームのサポート: Reflection X Advantageは、WindowsまたはLinuxにインストールできます。
Red Hat 7.6以降を搭載したGNOME 3のデスクトップのサポート
リアルタイムの協働: Reflection X Advantage のセッション共有の機能により、同僚と同時に同じアプリケーションを見るだけでなく、セッションコントールを別のユーザに移すこともできます。
在宅での作業を容易にする改善されたパフォーマンスオプション: Reflection X Advantageを使用すると、リモートセッションサービス機能を使用して、低帯域幅または高遅延接続の問題に対処できます。Reflection X Advantageの分散セッションを構成する際には、表示の更新に必要なプロトコルのみがネットワーク経由で送信され、そのプロトコルは圧縮されます。このため、遅延が多い場合のパフォーマンスが大幅に向上します。
FIPS 140-2で有効性が裏づけられた完全統合型のSecure Shell: Reflection X Advantageを採用すると、お使いのXサーバに、シングルベンダーのセキュリティソリューションが組み込まれます。
X11 拡張サポート: Reflection X Advantage は GLX、Render、Damage、Shape、XFixes を含む X11 の主要な拡張機能をサポートしています。
ネイティブ IME が 2 バイト文字の入力をサポート: ネイティブ IME サポートにより、ご使用のワークステーションの入力方式エディタ (IME) を使用して(日本語、韓国語、中国語などの) 文字を構成できます。Reflection X Advantage の XIM (X11 Input Method) サーバは、構成されたテキストを IME から取得し、XIM 対応クライアントに渡します。このため、新しい入力方法を習得しなくてもさまざまな X クライアントで作業できます。
X.509 認証: Secure Shell 接続には、ユーザ認証とホスト認証の両方が必要です。Reflection X Advantage は、ユーザ認証の標準オプション (パスワードと公開鍵) のほか、X.509 証明書を使用した認証にも対応しています。証明書は、Reflection X Advantage ストア、ローカルディレクトリ、Windows 証明書ストア、スマートカードなどのデバイスに保存できます。また、Reflection PKI Services Manager をダウンロードしてインストールすると、X.509 証明書を提示するホストを認証するように Reflection X Advantage を構成することができます。Reflection PKI Services Manager は追加料金なしで入手できます。
ドメインモードで使用できる追加機能は次のとおりです。
一元化されたセッション設定: Reflection X Advantage のドメイン機能によって、エンドユーザのセッション設定が簡単になりました。管理者は 1 つの場所で一元的にクライアントとセッションの定義を作成して保持し、ユーザに対してこれらの定義へのアクセスを許可できます。ユーザはこのように一元的に構成されたセッションを使用することで迅速に作業を開始できます。また、自分のワークステーション上で各セッションを作成、構成することができます。
オフィスや自宅、街なかから柔軟かつ即時に既存のセッションにアクセス: ある場所で実行中のセッションをそのままにして、その同じセッションに別の場所から復帰できます。クライアント接続の再確立に時間はかかりません。
セッション保護: 分散セッションを稼働させる際に、セッションを失わないよう、耐障害性の機能を使って保護することができます。このオプションを有効にすると、ネットワークまたはハードウェア障害が発生した後でも、セッションから抜けた時点に戻って作業を再開できます。
ドメイン認証サービス: 貴社で実施中の認証処理を活用して、Reflection X Advantage でドメイン認証を行うことができます。使用可能な認証方式: Windows、PAM (Pluggable Authentication Modules)、LDAP (Lightweight Directory Access Protocol)、および Reflection X Internal。
負荷分散: 分散セッション環境では複数台のコンピュータに Reflection X Advantage がインストールされるため、セッションを複数のドメイン ノードで実行できます。セッションが開始されると、そのセッションは最も負荷の少ないドメインノードで実行されます。