正規表現の基本構文

正規表現を使用して、Telnet の詳細設定および Rlogin の詳細設定の予期されるプロンプトを指定できます。以下のテーブルに正規表現の基本的要素を示します。

文字	説明	例
`\`(バックスラッシュ)	エスケープ文字。この文字を指定することにより、正規表現の一部とみなされる文字を通常の文字として表すことができます。	`"\."` = ピリオド文字
`[abc]`	括弧内に示されている任意の文字に一致します。	`[abc]` は a、b、c のいずれかに一致します。
`\d`、`\w`、および `\s`	数字 (0 ～ 9)、単語文字 (英字と数字)、および空白に一致する省略形の文字クラス。文字クラスの内部と外部で使用できます。	`[\d\s]` は、数字または空白を示す 1 文字に一致します。
`\D`、`\W`、および `\S`	上記の否定形を表します。文字クラスの外部でのみ使用します。	`\D` は、数字でない 1 文字に一致します。
`\b`	単語境界。単語文字 (`\w` で一致させる任意の文字) と非単語文字 (`[^\w]` または `\W` で一致させる任意の文字) の境界の位置、および文字列内の先頭の文字か末尾の文字が単語文字または英数文字列である場合はその文字列の先頭または末尾に一致します。`\bword\b`形式の正規表現を使用して「単語全体のみ」の検索を実行する場合に使用します。また、`\b` は、文字列内の先頭または末尾の文字が単語文字である場合にその文字列内の先頭または末尾に一致します。`\B` は、`\b` が一致しないすべての位置に一致します。	`\b4\b` は、大数の一部ではない `4` に一致します。
`\B`	非単語境界。`\B` は `\b` の否定形の表現です。`\B` は、`\b` が一致しないすべての位置に一致します。事実上、`\B` は、2 つの単語文字の境界の位置および 2 つの非単語文字の境界の位置に一致します。	`\B.\B` は abc の b に一致します。
`.` (ピリオド)	任意の単一文字に一致します。	`"."` は x などその他の文字に一致します。
`x` (通常の文字)	文字「x」の実現値に一致します。	`x` は x に一致します。
`^x`	文字「x」以外の文字に一致します。	`[^a-d]` は、a、b、c、d 以外の文字に一致します。
`\|` (pipe)	左側の部分か、右側の部分のいずれかに一致します。一列に並べて1組のオプションを作ることもできます。縦線は、すべての演算子の中で最も低い優先度を持っています。このグループ化は、正規表現の一部のみを交互に切り替えるために使用します。	`abc\|def\|xyz`は、abc、def、xyzのいずれかに一致します。`abc(def\|xyz)` は abcdef または abcxyz のいずれかに一致します。
`(abc)` (括弧)	一連の文字または表現のグループ化に使用します。	`(Larry` \|`Moe`\|`Curly) Howard`は、Larry Howard、Moe Howard、Curly Howardのいずれかに一致します。
`{ }` (中括弧)	数値限定子の定義に使用します。	`a{3}` は aaa に一致します。
`{N,}`	その要素の "N" 回以上の繰り返しに一致します。	`Z{1,}` は "Z" が 1 回以上繰り返される場合に一致します。
`{N,M}`	その要素の "N" 回以上、"M" 回以下の繰り返しに一致します。	`a{2,4}` aa、aaa、aaaa のいずれかに一致します。
`?` (疑問符)	直前の要素が 0 回または 1 回だけ繰り返されます。このオプションの要素は一致するものの中に含まれることもあれば、含まれないこともあります。	`abc?` は ab または abc に一致します。
`*`(アスタリスク)	直前の要素の 0 個以上の出現に一致します。直前の要素は 0 回以上繰り返されます。直前の要素の繰り返し回数をより少なくするような (最小で 0 回以上) 置換を試行しないうちは、可能な限り多くの回数の繰り返しに一致します。	`"go*gle"` は ggle、gogle、google、gooogle などに一致します。
`+`(プラス記号)	直前の要素の 1 個以上の出現に一致します。直前の要素は 1 回以上繰り返されます。直前の要素の繰り返し回数をより少なくするような (最小で 1 回以上) 置換を試行しないうちは、可能な限り多くの回数の繰り返しに一致します。	`"go+gle"` は gogle、google、gooogle などに一致します (ggle には一致しない)。
`^` (キャレット)	文字列の先頭に一致します。文字ではなく位置に一致します。	`^.`はabc\ndefのaに一致します。また、「複数行」モードでは d にも一致します。
`$` (ドル記号)	文字列の末尾に一致します。文字ではなく位置に一致します。また、改行で終わる文字列の場合、その最後の改行の直前の位置に一致します。	`.$` はabc\ndefのfに一致します。また、「複数行」モードではcにも一致します。