Kubernetes は、コンテナ化したアプリケーションのデプロイ、スケーリング、管理を行うための、オープンソースのコンテナ オーケストレーション エンジンです。
Kubernetes クラウド プロバイダ プラグインを使用すると、Kubernetes API を使ってアクセスできるパブリックおよびプライベートなクラウド エコシステム(AWS、Azure、Google Cloud など)と簡単に統合することができます。
Kubernetes クラウド プロバイダ プロファイルでは、Kubernetes ベースの仮想実行サーバー イメージのリストを指定できます。このような実行サーバーに Silk Central 実行を割り当てるとき、(選択したイメージに基づいた)新しい Kubernetes ポッドがデプロイされ、実行後に削除されます。
前提条件として、HTTP CONNECT メソッド(SSL トンネリング)をサポートする HTTP プロキシを Kubernetes クラウド環境で開始する必要があります。このプロキシによって、リモート クラウド サービスで Silk Central からアクセス可能なポートが公開されており、Kubernetes 内で実行されている実行サーバーと Silk Central 間で暗号化されたトラフィックがトンネリングされることが保証されます。Silk Central のプロキシ設定は、ロケーション プロキシ(推奨)、または システム プロキシ で行います。詳細については、「システム プロキシを設定する」または「ロケーションを編集する」を参照してください。ロケーション プロキシを指定し、そのロケーションに Kubernetes ベースの仮想実行サーバーを作成することをお勧めします。
Silk Central には、Kubernetes でサンプル プロキシを開始するためのバッチ ファイルが付属しています。
バッチ ファイルを使用するには、Silk Central の ツール メニューにある Docker イメージ パッケージ をダウンロードします。 ダウンロードしたパッケージを解凍し、kubernetesStartTinyProxy.cmd をダブルクリックします。バッチ ファイルを実行すると、tinyproxy イメージを含んだ tinyproxy という名前のポッドがデプロイされます。詳細については、https://tinyproxy.github.io/ を参照してください。
サンプル バッチ ファイルは tinyproxy-service.yaml を適用し、tinyproxyservice という名前で、NodePort タイプの Kubernetes サービスも作成します。このサービスは、このノードの公開ポート 30888 を作成し、実際のプロキシ ポート 8888 にフォワードします。つまり、このプロキシにアクセスするには、Silk Central でポート 30888 を指定する必要があります。ユーザーの Kubernetes インフラに合わせて、サービスのタイプを変えることもできます。
Docker イメージをビルドするには、Silk Central の ツール メニューにある Docker イメージ パッケージ をダウンロードし、パッケージを解凍します。コマンド プロンプトを開き、パッケージ ディレクトリに移動して、以下のコマンドを入力します。
docker build -t silkcentral-execserver:21.0
このコマンドは、Linux 用の Docker イメージ silkcentral-execserver:21.0 をローカルの Docker リポジトリにビルドします(デフォルトの Dockerfile を使用します)。Windows コンテナ用のイメージをビルドする場合は、Dockerfile-Windows ファイルを使用します。