Microsoft UI オートメーション (UI オートメーション) は、アプリケーションの UI 要素をプログラム上からアクセス、識別、操作できるようにするためのフレームワークです。UI オートメーション プロバイダー インターフェイスを実装する Windows ベースのアプリケーションに対してテストを実行する場合、UI
オートメーションを使うと、アプリケーションのコントロールに対するオブジェクト解決を改善することができます。このようなコントロールのことを、以降では
UI オートメーション コントロール と呼びます。
注: Silk Test Workbench は、UI オートメーションを実装した Windows ベースのアプリケーションに対する Microsoft Windows 8 以降のマシン上でのテストをサポートします。
UI オートメーションは、次のテクノロジを利用したアプリケーションに対するフォールバック サポートとして利用できます。
- Win32
- WPF
- WinForms
- Oracle JavaFX
- QT
- PowerBuilder
- Delphi
- Microsoft Office
たとえば、Silk Test Workbench がアプリケーションのオブジェクトを解決できなかったり、Silk Test Workbench がアプリケーションのすべてのオブジェクトを Control として解決することが原因で、アプリケーションに対するテストを記録できない場合、UI オートメーション サポートを有効化してみることができます。
UI オートメーション サポートを記録時に有効にするには、記録を停止して
Microsoft UI オートメーション オプションを有効にしてから、記録を再開します。詳細については、「」を参照してください。
注: UI オートメーション サポートは、標準のテクノロジ ドメイン固有のサポートをオーバーライドします。UI オートメーション サポートが必要なコントロールに対する操作を完了したら、UI オートメーション サポートをオフにして、標準コントロールに対する操作に戻すこともできます。
注: Java FX アプリケーションをテストする場合は、UI オートメーション サポートをオンにする必要はありません。 Silk Test Workbench では、Java FX アプリケーションに対して、デフォルトでオンになります。
UI オートメーション コントロールのサポートするメソッドが、すべてのサポートするテクノロジの対応するコントロールに対して有効であることを保障するため、Silk Test Workbench API がサポートするのは、これらのコントロールに対して利用できるメソッドやプロパティのサブセットになります。コントロールに対して Silk Test Workbench API で利用できないその他のメソッドやプロパティの呼び出しには、動的呼び出しを使用してください。