デバッグ モードでは、スクリプトを一度に 1 行ずつ再生できます。ステッピングと呼ばれるこの方法により、テスト担当者は再生中にコードを段階的にトレースして、ステートメントの実行順序を確認できるため、デバッグに役立ちます。
ステッピングにより、デバッグ モードでスクリプトを段階的に実行し、その実行を詳細に検証することができます。
デバッグ モードでは、以下のコマンドを使用して再生の実行を制御します。
- ステップ イン (F8)
- 一度に 1 ステートメントずつスクリプトを実行します。ステップ イン はコードの各行のトレースに有効であり、関数または埋め込まれているスクリプトにもステップ インします。各関数または埋め込みスクリプトも、一度に 1 行ずつ実行されます。
ステップ イン はテストの詳細分析に有効であり、変数の使用やターゲット アプリケーションとの対話に対する各ステートメントの影響を確認することができます。
注: VB .NET スクリプトのデバッグ中に
反復子(Iterator)にステップ インすることはできません。反復子は実行されますが、デバッガは実行時に反復子が処理されていることを表示しません。反復子の内側にブレイクポイントを設定すると、実行はブレイクポイントで停止しますが、反復子内のパラメータやローカル変数は、
ローカル変数 ウィンドウに表示されません。詳細については、「
反復子」を参照してください。
- ステップ オーバー (Shift + F8)
- 各プロシージャを 1 つのステートメントとして実行します。関数を構成する各行を実行せずに、関数に直接移動する場合には、[ステップ イン] ではなくこのコマンドを使用します。
- ステップ アウト (Ctrl + Shift + F8)
- プロシージャ内の残りすべてのコードを 1 つのステートメントのように実行し、そのプロシージャを最初に呼び出したプロシージャ内の次のステートメントに移ります。
- カーソルまで実行 (Ctrl + F8)
- 再生を一時停止するステップを選択できます。これにより、ビジュアル テストまたはスクリプト内の選択したセクションを「ステップ オーバー」することができます。
カーソルまで実行 は、ビジュアル テストまたはスクリプトを再生して、実行時エラーが発生したポイントの直前で停止する場合に使用します。これにより、ブレークポイントを挿入することなく特定の行またはステートメントで再生を停止できます。再生が停止したら、別のデバッグ
オプションのいずれかを使用して再生を継続できます。
- 実行ポインタ/次のステートメントの設定 (Ctrl + F9)
- 現在ポインタがある場所のステートメントから、途中のステートメントを実行せずに実行を続けます。
ステッピング コマンドには、デバッグ メニューからアクセスします。