式デザイナーの関数の使用

式デザイナー では、以下の関数がサポートされています。

数学関数

関数/説明 構文
Abs:数値の絶対値を返します。 Abs(式) Abs(-2) と Abs(2) は両方とも 2 を返します。
Round:最も近い整数に丸めた数値を返します。 Round(式) Round(1.3333) は 1 を返します。
Max:2 つの数値を比較し、大きい方の数値を返します。 Max(数値1, 数値2) Max(-123,12) は 12 を返します。
Min:2つの数値を比較し、小さい方の数値を返します。 Min(数値1, 数値2) Min(-123,12) は -123 を返します。

文字列関数

関数/説明 構文
Contains:文字列2 が文字列1 に含まれているかどうかを返します。 Contains(文字列1, 文字列2)

Contains("Hello World", "Hello") は true を返します。

Contains("Hello World", "Goodbye") は false を返します。

Find:文字列内の特定の文字列の最初の出現位置を返します。 Find(文字列1, 文字列2) Find("abcd","c") は 3 を返します。
FormatDate:日付、日付形式、およびロケールに基づく日付文字列を返します。 FormatDate(日付, 日付形式, ロケール) FormatDate("May 13, 2009", "MM/dd/yy", "en-US") は「05/13/09」を返します。
FormatTime:時刻、時刻形式、およびロケールに基づく時刻文字列を返します。 FormatTime(時刻, 時刻形式, ロケール) FormatTime("23:02:33", "hh:mm tt", "en-US") は「11:02 PM」を返します。
Left:文字列の左側から指定した数の文字を返します。 Left(文字列, 長さ) Left("abcd",2) は「ab」を返します。
Length:文字列の文字数を返します。 Length(文字列) Length("abcd") は 4 を返します。
MakeLower:テキスト文字列を小文字に変換します。 Makelower(文字列) Makelower("ABCD") は「abcd」を返します。
MakeUpper:テキスト文字列を大文字に変換します。 Makeupper(文字列) Makeupper("abcd") は「ABCD」を返します。
Mid:文字列の中央から指定した数の文字を返します。 Mid(文字列, 開始位置, 長さ) Mid("abcd",2,2) は「bc」を返します。
Replace:指定した回数だけ、指定した部分文字列が別の部分文字列に置換されたテキスト文字列を返します。 Replace(文字列, 置換対象の部分文字列, 置換後の部分文字列) Replace("abc def","bc","xy") は「axy def」を返します。
Right:文字列の右側から指定した数の文字を返します。 Right(文字列, 長さ) Right("abcd",2) は「cd」を返します。
Trim:指定した文字列を、先頭と末尾のスペースを削除して返します。 Trim(文字列) Trim(" abcd ") は「abcd」を返します。
TrimLeft:指定した文字列を、先頭のスペースを削除して返します。 TrimLeft(文字列) TrimLeft(" abcd ") は「abcd 」を返します。
TrimRight:指定した文字列を、末尾のスペースを削除して返します。 TrimRight(文字列) TrimRight(" abcd ") は「 abcd」を返します。

変換関数

関数/戻り値の型 構文 式の範囲
ToBool:Boolean ToBool(式) 有効な文字列または数値の式
ToDouble:Double ToDouble(式) 1.7E +/- 308
ToLong:Long ToLong(式) -2,147,483,648 から 2,147,483,647(端数は丸められる)
ToString:Text ToString(式) ToString の戻り値は式の内容によって異なります。
ToLongLong:Integer ToLongLong -9,223,372,036,854,775,808 から 9,223,372,036,854,775,807
ToEnumeration:Integer ToEnumeration -9,223,372,036,854,775,808 から 9,223,372,036,854,775,807
注: Open Agent では 64 ビットのデータ型がサポートされないため、この式に推奨される範囲は -2,147,483,648 から 2,147,483,647 までです。

変換規則

データ型を変換する場合は、以下の規則に従ってください。

Double 型から Long 型への変換

小数点は切り捨てられます。Long 型の範囲外の数値はラップされます。たとえば、Double 型の数値 49.6 は 49 に丸められます(つまり、.6 は切り捨てられます)。Double 型の数値 -2147483649 は Long 型の上限(+214748367)にラップされます。

String 型から Double 型または Long 型への変換

変換は、認識不可の最初の文字(英字など)で停止します。Long型の場合、小数点は切り捨てられ、Long型の範囲外の数値はラップされます。たとえば、「123.7 oranges」は、Double 型の「123.7」および Long 型の「123」に変換されます。

Boolean 型への変換

ゼロ以外の数値、テキスト「true」、または数値に変換されるすべてのテキストは、Trueに変換されます。ゼロ、テキスト「false」、または数値に変換できないすべてのテキストは、Falseに変換されます。

Boolean 型から Double 型または Long 型への変換

True = 1 および False = 0