資産のインポートのコマンド ライン パラメータ

STWImport.exe コマンド ライン ユーティリティを使用して、コマンド ラインから資産をインポートします。インポート パラメータは全部をコマンド ラインから指定することも、または特に記載のないかぎりは構成ファイルに指定することもできます。

ユーティリティは、\Silk\Silk Test\ng\gui\ にあります。

コマンド ライン インポート パラメータ

構文 必須かどうか 説明
Username (-u) ユーザー定義 はい

接続に使用されるユーザー名。コマンド ラインでのみ指定できます。このパラメータを構成ファイルで指定しても無視されます。Windows 認証を使用する場合は、ユーザー名は省略します。

Password (-p) ユーザー定義 はい

接続に使用されるパスワード名。このパラメータはパスワードが Nothing 以外の場合に必要です。コマンド ラインでのみ指定できます。このパラメータを構成ファイルで指定しても無視されます。Windows 認証を使用する場合は、パスワードは省略します。

DSN (-d) ユーザー定義 はい

データベースへの接続に使用する DSN の名前。このパラメータは、「SilkTest」以外の DSN 名の場合に必要です。コマンド ラインでのみ指定できます。このパラメータを構成ファイルで指定しても無視されます。

ImportFile (-if) ユーザー定義

インポートする ZIP ファイルのファイル名または場所。

Execute (-ex) Yes | No (下記の注意を参照) はい インポート操作をコミットします。デフォルト値は、「No」です。
Filename (-f) ユーザー定義 いいえ
コマンド ライン パラメータを格納する INI 構成ファイルです。コマンド ラインでのみ指定できます。
注: INI ファイル パラメータはコマンド ライン パラメータを上書きしますが、例外があります。INI ファイルで指定された Projects (-prj) および System (-s) パラメータの値は、コマンド ライン上に指定された同じパラメータを上書きしません。それぞれの値が両方とも使われます。
AllVersions (-av) Yes | No (下記の注意を参照) いいえ 資産のすべてのバージョンをインポートします。デフォルト値は、「No」です。
ReportResult (-rr) ユーザー定義 いいえ

作成される要約レポート ファイルの名前と場所が含まれています。デフォルトの場所は現在のディレクトリです。

SilentMode (-sm) Yes | No (下記の注意を参照) いいえ

コンソール出力の表示を抑止します。

Projectmapping (-pm) ユーザー定義 いいえ

インポート ファイルの元のプロジェクトの代わりに使用する対象のプロジェクトを指定します。縦線文字 (|) で区切って複数のマッピングを指定できます。

Projects (-prj) 資産のノード いいえ インポートする単一のプロジェクト資産またはプロジェクト資産のグループを指定します。このパラメータを指定しない場合、データベース内のすべての資産がインポートされます。ノードのグループは縦線文字 (|) で区切られます。形式は、{ProjectName}.{AssetType}.{AssetName}.{Ver#} です。例:
 
					 -prj ProjectA.Script.SampleScript.1
縦線文字で区切る文字列は、二重引用符で囲む必要があります。例:
-prj "Common | ProjectB.Result"
注: 資産の種類を指定する際は、単数形を使用してください。たとえば、「results」ではなく、「result」を使用します。資産名が 2 語で構成される場合 (visual test) は、スペースを削除してください (visualtest)。ただし、テスト スクリプトだけは例外です。テスト スクリプトを指定する際は、「script」という単語のみを使用してください。
System (-s) 資産のノード いいえ インポートする単一のシステム資産またはシステム資産のグループを指定します。このパラメータを指定しない場合、データベース内のすべてのシステム資産がインポートされます。ノードのグループは縦線文字 (|) で区切られます。形式は、{SystemName}.{SystemType}.{SystemAssetName} です。例:
-s Options.Record.RecA

縦線文字で区切る文字列は、二重引用符で囲む必要があります。

ProjectAssetResolve- Conflict (-parc) s | a | p いいえ データベースにすでに存在しているプロジェクト資産について、競合の解決方法を指定します。
  • s を指定すると、インポートが中止されます。
  • a を指定すると、インポート時に資産にバージョンが追加されます。
  • p を指定した場合、競合する資産それぞれに対して、ユーザーに操作を選択するよう促すプロンプトを表示し、SilentMode パラメータを上書きします。デフォルトは p です。
SystemAssetResolve- Conflict (-sarc) s | p いいえ データベースにすでに存在しているシステム資産について、競合の解決方法を指定します。
  • s を指定すると、インポートが中止されます。
  • p を指定した場合、競合する資産それぞれに対して、ユーザーに操作を選択するよう促すプロンプトを表示し、SilentMode パラメータを上書きします。デフォルトは「p」です。
注: コマンド ライン パラメータのデフォルト値を指定するには、コマンドでパラメータの指定を省略します。デフォルト以外の値を指定するには、値なしでパラメータだけを含めます。たとえば、資産のすべてのバージョンをインポートするには、インポート コマンドで AllVersions (-av) パラメータを値「Yes」なしで指定します。資産の最新バージョンだけをインポートするには、単にこのパラメータを省略するとデフォルト値の「No」が適用されます。

インポート構成ファイルでパラメータ値を指定するとき、パラメータまたはパラメータ値を省略すると、デフォルト値が使用されます。デフォルト以外の値の場合は、値を明示的に指定する必要があります。たとえば、資産のすべてのバージョンをインポートするには、AllVersions (-av) パラメータを値の「Yes」と共に指定します。

注: Silk Test Workbench 18.5 以降を使用している場合、18.5 より前のバージョンの Silk Test Workbench でエクスポートした資産をインポートできません。このような資産をインポートする場合は、StwConvertExportedXML プログラムを使用してください。詳細については、「資産のインポート」を参照してください。

C:/>STWImport.exe -u Admin -p admin -d MyDBName -mt sf -mn "c:\MySTAssetFiles" -prj ProjectA -pm "ProjectA=ProjectB" -rr "c:\STImport.txt" -ex

上記の例では、MySTAssetFiles ディレクトリに含まれる ProjectA の資産ファイルの最新バージョンが、MYDBName データベースの ProjectB にインポートされ、要約レポートを含むファイルが作成されます。

構成ファイルの例

C:/>STWImport.exe -u Admin -p admin -d MyDBName -f "C:\STimport.ini"

上記の例には、コマンド ライン上で指定する必要のあるインポート パラメータだけが含まれています。その他のすべてのパラメータは構成ファイルに保存されます。