ビジュアル テストとスクリプトには、通常、定数またはリテラル データの値が含まれていて、アプリケーションのオープン フィールドや複数選択のコントロールに自動的にデータが入力されます。このようなアプリケーションをテストする場合、ビジュアル テストまたはスクリプトでは、各トランザクションに対し同じデータ フィールド名およびデータ値が使用されます。
リテラル データ以外のデータを使用してビジュアル テストやスクリプトを繰り返し再生するには、別のデータ値が使用されるようにビジュアル テストやスクリプトを変更する必要があります。
アクティブ データ テストでは、強力で包括的なアプリケーション テスト ソリューションの入力として既存のデータを利用できます。アクティブ データを使用して、トランザクションごとに異なるデータ セットを使用することにより、複雑なコードを記述したり、既存のデータを損なうことなく、テスト アプリケーションで複数のトランザクションを実行できます。
既存のデータ ファイルを手動で編集することなく、既存のデータ ファイルに新しいデータを書き込むこともできます。
アクティブ データを使用すると、テスト担当者は、有効なデータや無効なデータをテスト アプリケーションに入力して、その結果を検証できます。つまり、一連のテスト条件を実行するためのビジュアル テストやスクリプトの数が少なくて済み、メンテナンスのためのオーバーヘッドが減ります。
ビジュアル テストでは、ローカル変数を使用する場所にアクティブ データを使用できます。入力をアクティブ データ ファイルのデータに置き換えたり、一連の入力ステップを繰り返す繰り返しロジックを作成し、記録されたデータをアクティブ データ ファイルのデータに置き換えたりできます。式の内容など、ビジュアル テストで作成されたデータはすべて、アクティブ データ ファイルに書き込んでテストに利用することもできます。
ビジュアル テストで使用するアクティブ データ ファイルを選択するには、ビジュアル テストの <<開始>> ステップのアクティブ データ プロパティで設定するか、または任意のステップを選択して を選択します。
スクリプトでは、ローカル変数を使用する場所にアクティブ データを挿入できます。ただし、ビジュアル テストとは異なり、ウィザードは使用できません。手動でデータを挿入する必要があります。
キーワード駆動テストでは、テスト全体に対してアクティブ データを簡単に使用することはできません。しかし、個々のキーワードを実装しているビジュアル テストや .NET スクリプト内では、アクティブ データを使用することができます。このようにキーワード内でアクティブ データを使用するには、アクティブ データを使用したキーワードの種類の実装について説明するトピックを参照してください。