Open Enterprise Serverの新機能

Micro Focus Open Enterprise Server 2018のお知らせ

Micro Focus Open Enterprise Server 2018 (OES 2018)がリリースされました。Open Enterprise Serverは、エンタープライズ向けにファイル、印刷、ネットワーキング、アプリケーションのサービスを提供する安全で可用性の高いスイートです。

Open Enterprise Server 2018の新機能:

  • SMB v3サポートによりデータトラフィックを暗号化し、エンドツーエンドのセキュリティを強化。
  • サルベージやパージなどのMac機能の強化とSMBサポートにより、パフォーマンスを向上。
  • 詳細なパスワードポリシーやAES暗号化などのDomain Services for Windows (DSfW)機能を強化。セキュリティが向上し、ドメイン認証を使用するNSS Active Directoryファイルサーバーへのアクセスが容易になり、スキーマとドメイン機能が拡張されて統合が強化。
  • プール作成などの64ビットサポートによるStorage Services (NSS)機能の強化と、ブロックの遅延割り当てによるデータ断片化を抑える機能により、ストレージの使用量とパフォーマンスが向上。
  • Micro Focus iPrint for OESは、デスクトップ、ラップトップ、モバイルデバイスに対して安全なエンタープライズプリントサービスを提供。Micro Focus iPrintアプライアンスのインストールは不要。
  • SUSE® Linux Enterprise Server (SLES®) 12 SP2をベースに構築され、NetIQ® eDirectory 9.0をサポートし、最新の技術と機能を搭載。
  • アップデートチャネルが統合されているため、SUSE Linux Enterprise Serverなどのコンポーネントのすべてのパッチとアップデートを簡単にテストでき、Open Enterprise Server 2018との互換性を確保。
  • Cloud Integrated Storage (CIS) (テクニカルプレビュー):プライベートクラウドまたはパブリッククラウドにおけるデータの保存、管理、アクセス用に安全なゲートウェイを提供するハイブリッドクラウドソリューションにより、ストレージの総コストを削減。

OES 2018のユーザーは、IDM Bundle Editionのエンタイトルメントの保守契約によって、間接的なエンタイトルメントとしてNetIQ Self Service Password Resetを利用できます。

さらに、保守契約をされたOESのお客様は、最新バージョンのFilrをご利用いただけます。Filr 3.3は、最新バージョンのMac OS、iOS、Androidをサポートしています。新しいLinuxデスクトップクライアントのほか、Microsoft Officeプラグインも備えているため、OfficeユーザーがFilrから直接Officeファイルを開き、保存や共有ができます。

OES 2018、Identity Manager 4.6ビルド、Bundle Editionキー、Filr 3.3キーは、Micro Focus Customer Center Portalの[Software]>[Entitled Software]セクションからダウンロードできます。

Micro Focus iPrint for Open Enterprise Server 2018

Micro Focus iPrint for Open Enterprise Server (OES)は、企業向けに高度なデスクトップおよびモバイル機能を提供します。Open Enterprise Server 2018ユーザーが使用できる印刷機能や柔軟性が向上しています。また、OES管理者はMicro Focus iPrintアプライアンスをインストールする必要がありません。Micro Focus iPrint for OESは、Micro Focus iPrintアプライアンスからいくつかの新機能を取り入れており、クラスタリングもサポートします。あらゆる規模の組織に適合する拡張性があり、複数の場所の印刷ニーズをすべて1つのソリューションで管理できます。

Micro Focus iPrint for OES 2018には以下のような機能があります。

  • クライアントやプリンターのインストールなしで印刷可能(QuickPrint):ユーザーはWebブラウザーを使用して、印刷する文書や画像をアップロードするだけです。このプリンターは、認証を提供し、ドキュメントを保持して手動リリースすることもできます。
  • プリンターを非表示にする柔軟性(Print Portal):管理者はエンドユーザーにプリンターを表示するかどうかを設定できます。
  • 新しいプリンターインストールページ(Print Portal):デフォルトのIPPページを新しい印刷ポータルページに置き換えています。このページには、検索やタグ付けの新機能が搭載され、エンドユーザーのエクスペリエンスが向上しています。IPPページを使いたい場合、元に戻すこともできます。
  • 1つのMicro Focus iPrintコンソールページ(Micro Focus iPrint Console)で複数のプリントサーバーを管理:管理者はMicro Focus iPrint for OESがデプロイされた複数のサーバーを同じページで管理できるため、Micro Focus iPrintの管理に要する時間を削減できます。
  • 高可用性のサポート:管理者は、OESクラスタリングサービスの上にMicro Focus iPrint for OESをデプロイできます。

ライセンスの追加購入が必要なMicro Focus iPrint for OES 2018の機能:

  • モバイルデバイスからの印刷:モバイルデバイスからMicro Focus iPrintアプリを使用して、ジョブの印刷、トラッキング、リリースを実行します。アプリには、ユーザーの識別情報でジョブの進捗をトラッキングする機能があり、すべてのデバイスのジョブをトラッキングできます。
  • モバイルデバイス管理ソフトウェアのサポート:デプロイされている従業員のモバイルデバイスが、複数のサービスプロバイダーにまたがっていても、組織内で使用中のモバイルOSが複数あっても、モニタリング、管理、セキュリティ保護できます。Micro Focus iPrintアプリは、AppConfigコミュニティ規格に従ってコーディングされているため、MobileIronと連携し、Android for Work認定を受けています。

Open Enterprise Server 2015 SP1の新機能

Open Enterprise Server 2015の優れた土台の上に構築されたOES 2015 SP1には、ユーザーの期待の応える重要な新機能と機能強化があります。

  • CIFSユーザー向けのサルベージとパージのサポート:NetIQ eDirectoryユーザーとActive Directory (AD)ユーザーの両方が、軽量のアクセス権限管理エクスプローラーシェル拡張を使用して、CIFSからファイルの回復機能とクリーンアップ機能をセルフサービスで実行できます。
  • ポリシーベースのパージ:ポリシーに基づくサルベージシステムで、ファイルを自動的にパージします。現在このポリシーは、時間またはファイル拡張子、あるいはその組み合わせに基づいて作成できます。
  • CIFS/SMBの機能強化:Macクライアントのパフォーマンスと相互運用性の向上により、全体的なパフォーマンスが向上しています。
  • ディスクストレージ割り当てポリシーの改善:連続ディスク割り当てで、フラグメンテーションの発生が大幅に減少します。読み込みパフォーマンスが向上し、バックアップパフォーマンスが大きく改善されています。
  • NSSとADの統合強化:複数のADフォレストのサポートが追加されたため、信頼性の高いADフォレストのユーザーが特定のフォレストのNSSリソースにアクセスできるようになりました。FTPのサポートも強化され、ADユーザーがリモートサーバーのナビゲーション機能も利用できます。
  • 監査機能の強化:監査フィルターが強化されたため、より詳細な監査ログを作成できます。
  • Micro Focusのブランディング:Micro FocusはOpen Enterprise Serverを重視しており、それを広く知らせたいと考えています。これはただの名称変更ではなく、OESの将来へのコミットメントです。

Micro Focus iPrint for Open Enterprise Server 2015 SP1

Micro Focus iPrint for Open Enterprise Server (OES)は、企業向けに高度なデスクトップおよびモバイル機能を提供します。Open Enterprise Server 2015 SP1のユーザーは、デスクトップ環境に加え、モバイルデバイス(有料機能)やChromebookからでも現在のプリンターに印刷できるようになりました。Micro Focus iPrintアプライアンスのインストールは不要です。Micro Focus iPrint for OESは、Micro Focus iPrintアプライアンスからいくつかの新機能を取り入れており、クラスタリングもサポートします。あらゆる規模の組織に適合する拡張性があり、複数の場所の印刷ニーズをすべて1つのソリューションで管理できます。

このリリースの特長は次のとおりです。

  • ウォークアップ印刷:どのプリンターでもジョブをリリースできる便利さを提供しながら、コストも削減します。
  • モバイル対応: Micro Focus iPrint for OESは、モバイルデバイスからのジョブに対応できます。モバイル印刷機能を有効にする場合、新しいソフトウェアのインストールは必要ありません。注:モバイル印刷の使用には、引き続きモバイルライセンスの購入が必要です。
  • Chromebookのサポート:Chromebook上のMicro Focus iPrintクライアントは、Micro Focus iPrint for OESに対応しています。
  • メール印刷:プリンターのグローバルメールIDまたはプライベートメールIDを使用して、メール印刷できます。
  • クラスター対応:Micro Focus iPrint for OESのすべての機能がクラスター対応しており、クラスターにあるMicro Focus iPrintリソースと連動します。

注:Micro Focus iPrint for OESはOpen Enterprise Server 2015 SP1のみで使用できます。保守契約をされている既存のお客様は、カスタマーセンターからMicro Focus iPrint for Open Enterprise Server 2015 SP1をダウンロードできます。