3.6 PlateSpinマイグレーションデータのエクスポートまたはインポート

PlateSpin Migrateでは、ワークロードマイグレーションデータに含まれる情報をエクスポートし、その情報を同じMigrateサーバや別のMigrateサーバにインポートできるImport/Exportユーティリティ(ImportExportAll.bat)が提供されています。

Migrateサーバをインプレースアップグレードする場合は、アップグレード前の予防措置としてデータをエクスポートできます。異なるプラットフォームにアップグレードする場合は、マイグレーションデータを古いプラットフォームからエクスポートし、そのデータを新しいプラットフォームにインポートできます。新しいプラットフォームで、インポートしたマイグレーションを続行します。

メモ:インポートの際に、PlateSpin Migrate 2018.11は、サーバの暗号化キーを使用して資格情報パスワードを自動的に暗号化してPlateSpinデータベースに保存します。『PlateSpin Migrate 2018.11ユーザガイド』の資格情報のセキュリティを参照してください。

3.6.1 ワークロードマイグレーションデータのエクスポート

Import/Exportユーティリティ(ImportExportAll.bat)を使用して、ワークロードマイグレーションデータをエクスポートできます。デフォルトでは、Import/Exportユーティリティは、base64エンコーディングで保存された、暗号化されていない資格情報パスワードによってデータをエクスポートします。

メモ:PlateSpin Migrate 2018.11のImport/Exportユーティリティでは、/pwdオプションが提供されています。これにより、エクスポート時に資格情報パスワードを暗号化し、インポート時にそれらを復号化するために使用する「暗号化パスワード」を指定します。エクスポート時にパスワードを指定した場合、インポート時にそのパスワードが必要になります。

ワークロードマイグレーションデータをエクスポートするには:

  1. 次の手順でデータベースのエクスポートを準備します。

    1. Migrate ClientとMigrate Webインタフェースを使用して、すべてのレプリケーションスケジュールが一時停止され、レプリケーションが実行されていないことを確認します。進行中のレプリケーションが完了するまで待機するか、実行中の操作を中止します。

    2. Migrate Clientからログアウトして、アプリケーションを閉じます。

    3. Migrate Webインタフェースからログアウトしてから、ブラウザを閉じます。

  2. 次の手順でデータベースをエクスポートします。

    1. PlateSpin Serverホストに管理者ユーザとしてログインします。

      サーバがドメイン内にある場合、ドメイン管理者グループおよびローカル管理者グループのメンバーであるドメインユーザとしてログインする必要があります。

    2. コマンドプロンプトを開きます。

      Import/Exportユーティリティ(ImportExportAll.bat)を実行するプロセスには昇格権限が必要です。そのための最も簡単な方法は、管理者として実行コンテキストメニューオプションを使用してコマンドウィンドウを起動することです。

    3. インポート/エクスポートユーティリティ(ImportExportAll.bat)を含むディレクトリに移動します。

      C:\Program Files\PlateSpin Migrate Server\PlateSpin Forge\bin\ImportExport

    4. 指定したディレクトリ(C:\tempなど)にデータをエクスポートします。以下を入力してください。

      ImportExportAll.bat /export /dir "C:\temp" [/pwd "<encryption-password>"]

      Migrate 2018.11サーバからデータをエクスポートする場合、/pwdオプションを指定して、エクスポートされたデータ内の資格情報パスワードを暗号化できます。インポート時にはこのパスワードが必要になります。

      ステップ 1.aに沿ってジョブを停止し、スケジュールを一時停止しているので実行中のジョブがないにもかかわらず、ジョブが実行されていることが原因でエクスポートが失敗した場合、/forceスイッチを使用してコマンドを再発行し、エクスポートを強制します。以下を入力してください。

      ImportExportAll.bat /export /dir "C:\temp" [/pwd "<encryption-password>"] /force
  3. 新しいプラットフォーム上にPlateSpin Serverを設定した後で、エクスポートしたXMLファイルをインポートに利用可能な場所にコピーします。

  4. 新しい置換プラットフォームにアップグレードするために、次のパスのいずれかに進みます。

3.6.2 ワークロードマイグレーションデータのインポート

Import/Exportユーティリティ(ImportExportAll.bat)を使用して、以前にエクスポートしたワークロードマイグレーションデータをインポートできます。たとえば、アップグレードされたPlateSpin Serverホストの準備ができたら、アップグレード済みPlateSpin Serverと連携する新しいデータベースインスタンスにデータをインポートします。

メモ:PlateSpin Migrate 2018.11サーバからエクスポートされるデータ: Import/Exportユーティリティ(ImportExportAll.bat)の/pwdオプションを使用して、エクスポートしたデータの資格情報パスワードを暗号化している場合、インポート時に同じ暗号化パスワードを指定して資格情報パスワードを復号化する必要があります。

ワークロードマイグレーションデータをインポートするには:

  1. PlateSpin Serverホストに管理者ユーザとしてログインします。

    サーバがドメイン内にある場合、ドメイン管理者グループおよびローカル管理者グループのメンバーであるドメインユーザとしてログインする必要があります。

  2. エクスポートされたXMLファイルをPlateSpin Serverホスト上のC:\tempにコピーします。

  3. コマンドプロンプトを開きます。

    Import/Exportユーティリティ(ImportExportAll.bat)を実行するプロセスには昇格権限が必要です。そのための最も簡単な方法は、管理者として実行コンテキストメニューオプションを使用してコマンドウィンドウを起動することです。

  4. インポート/エクスポートユーティリティ(ImportExportAll.bat)を含むディレクトリに移動します。

    C:\Program Files\PlateSpin Migrate Server\PlateSpin Forge\bin\ImportExport

  5. 指定されたディレクトリからデータをインポートします。以下を入力してください。

    ImportExportAll.bat /import /dir "C:\temp" [/pwd "<encryption-password>"]

    エクスポート時に資格情報パスワードを暗号化した場合、データをインポートするときに、/pwdオプションと、同じ暗号化パスワードを指定する必要があります。

  6. インポートが完了した後で、Migrate WebインタフェースおよびMigrate Clientに接続して、データに損傷がないことを確認します。

  7. レプリケーションを再開します。