カラースキームは、X クライアントアプリケーションが要求した色名を赤、緑、青 (RGB) 値に変換します。既定のカラースキーム内にない色名 (「rosybrown」など) を明示的に参照するクライアントを使用している場合は、その名前が含まれるようにセッションのカラースキームをカスタマイズする必要があります。
クライアントアプリケーションの中には、そのアプリケーションを起動するコマンドラインを調べて、要求されている色を判別できるものがあります。例えば、次のコマンドによって、フォアグラウンドが gray2、バックグラウンドが cyan2 の xterm が起動します。
/usr/bin/X11/xterm -fn 6x13 -sb -ls -d %IP#% -fg gray2 -bg cyan2 &
また、クライアントが起動に失敗した時に、存在しない色を参照するエラーメッセージが表示されるクライアントもあります。以下のメッセージの例では、rosybrown という色が存在しないため leaf アプリケーションが起動できません。
Can't allocate named color rosybrown leaf: Can't create window
カラースキームをカスタマイズするには
X マネージャを使用し、[ツール] - [カラースキーム] を選択し、カスタムコピーを作成するスキームを選択し、[複製] をクリックします。
-または-
管理コンソールを使用し、[ドメインの定義] サイドタブの [カラースキーム] から、カスタムコピーを作成するスキームを選択し、[操作] - [複製] をクリックします。
スキームの名前については、提供されている名前を使用するか、独自の名前を入力します。
[スキームの色] で、プラス記号 (+) をクリックします。
「色の新規作成」エントリが色の一覧の最後に追加されます。
[色の新規作成] をクリックして、クライアントアプリケーションによって要求された色の名前を入力します。
[RGB] タブをクリックして、新しい色の RGB 値を設定します。
[閉じる] をクリックします。
[カラースキーム] ウィンドウが閉じます。
参照するセッションの定義ごとに、[表示] タブを使用して、新たにカスタマイズされたカラースキームを選択します。
メモ:既存の実行中のセッションでは、色の変更はセッションを再起動しなければ有効になりません。
関連項目