X マネージャ で、左側にある [セッションの定義] の下のセッション定義を選択します。
右側の [セッションの定義] 画面で、[全般] タブをクリックします。
Xマネージャからリモートセッションサービス機能を構成して、遅延の多いネットワークや帯域幅の狭いネットワークのパフォーマンスを上げることができます。詳しい手順については、スタンドアロンモードでの分散セッションの構成方法を参照してください。
メモ:既定の [リモートセッションサービス] オプションは [なし] です。 この場合、X マネージャをインストールすれば、追加設定は必要ありません。[遅延の多いネットワークのパフォーマンス]を構成するには、Xクライアントホスト(このホストに高速接続しているLinuxコンピュータ)にReflection X Advantageのリモートセッションサービス機能をインストールする必要があります。
オプションは次のとおりです。
[なし] |
このオプションを設定すると、すべてのセッションプロセスが X マネージャワークステーションで実行されます。 |
[遅延の多いネットワークのパフォーマンス] |
このオプションを使うと、遅延の多いネットワークを介して X クライアントに接続する際のパフォーマンスを改善することができます (主に、X マネージャワークステーションが X クライアントのホストコンピュータから遠く離れている場合)。 |
メモ:次の項目により、リモートセッションサービスを実行するホストへの接続が構成されます。これらのいずれかを省略すると、接続時にリモートセッションサービスホストに対する認証のためのプロンプトが表示されます。必要な場合は、この後に、X クライアントホストに対する認証のための 2 つ目のプロンプトが表示されます。
[ホスト名] |
リモートセッションサービス機能をインストールしたLinuxホストです。 |
[ユーザ名] |
このホストで有効なユーザアカウントです。 |
[パスワード] |
(オプション) 指定したアカウント用のパスワードです。このパスワードは、Reflection X データベースに保存されます。 パスワードは、プレーンテキスト形式で保存されます。 また、ホストでパスワードが変更されるたびにこの値を更新する必要があります。パスワードを保存したくない場合、リモートセッションサービス(サービス)をXクライアントホストにインストールしているときは、同じくリモートセッションサービスと呼ばれる接続方法を使用することができます。これにより、パスワードを保存することなく、1 つのプロンプトでログインできます。詳細については、「低速ネットワークでのパフォーマンス向上」を参照してください。 |
[圧縮] |
ドメインノードとワークステーション間を通過するXプロトコルを圧縮するかどうかを選択します。 [無効]を選択すると、帯域幅よりもCPUやメモリの制限が厳しい場合のパフォーマンスが向上する可能性があります。 [ダイナミック]は、帯域幅がパフォーマンスに影響するほど低い場合にのみ圧縮を有効にします。このオプションが選択されている場合、Reflection X Advantageは、プロトコルルータから各リモートXサーバに転送されるデータの帯域幅を測定し、帯域幅の不足時に自動的にプロトコルを圧縮します。 [常時]が既定です。これは、CPUとメモリのリソースよりも帯域幅の制限が厳しい場合のパフォーマンスが向上する可能性があります。 スライダコントロールでは、圧縮レベルを制御できます。圧縮レベルを高くすると、パフォーマンスは向上しますが、品質も低下します。 メモ:ほとんどの場合、既定の圧縮レベルではパフォーマンスと品質のバランスが最適化されています。 |
動作方法
プロトコルルータは、Reflection Xサービスを実行しているリモートLinuxシステム上で実行されます。プロトコルルータは、Reflection X サービスを実行しているリモート UNIX システムで実行されます (このサービスは、[リモートセッションサービス] 機能のインストール時にインストールします)。Reflection X Advantage はネットワーク接続の遅延を測定して、プロトコルルータを含むヘッドレス X サーバを作成するかどうかを決定します。
遅延が少ない (10 ミリ秒以下) 場合は、X マネージャワークステーションに X サーバディスプレイが作成され、ここにプロトコルルータからすべてのプロトコルが直接転送されます。
遅延が 10 ミリ秒より大きい場合は、X マネージャワークステーションに X サーバディスプレイが、プロトコルルータにヘッドレス X サーバが作成されます。この構成では、多くのプロトコルクエリを短絡化することで、ワークステーション上で、ネットワーク経由で X サーバディスプレイに渡す必要のあるラウンドトリップ数とデータ量を削減することができます。
Reflection X Advantage で定期的に遅延を測定し、ネットワークパフォーマンスの変化を検出します。ヘッドレス X サーバを実行中の場合、遅延が 5 ミリ秒より小さくなると、このサーバは破棄され、遅延が再び 10 ミリ秒を超えると再開されます。