スクリプトとビジュアル テスト間でのデータの受け渡し

ビジュアル テストとスクリプトの両方を、同じテスト ソリューションで使用できます。総合的なテスト ソリューションを考えた場合、それぞれに利点があります。したがって、テスト ソリューションには、ビジュアル テストとスクリプトの両方を含めることをお勧めします。スクリプトを使用すると、ビジュアル テストでは実行が困難なタスクを実行できます。また逆に、ビジュアル テストを使用すると、スクリプトでは実行が困難なタスクを実行できます。

テスト ソリューションへのスクリプトとビジュアル テストの統合を支援するために、Silk Test Workbench ではスクリプトとビジュアル テスト間でデータの受け渡しを行えるようになっています。これにより、既存の Silk Test Workbench スクリプト ベースで作成されたデータを再利用できるだけでなく、テスト ソリューション内でデータの整合性を維持したまま、最も効率的なテスト資産を使用できるようになります。スクリプトとビジュアル テスト間でのデータの受け渡しには、スクリプト パラメータを使用します。

注: スクリプトとビジュアル テスト間でデータの受け渡しを行うには、スクリプトがビジュアル テストに挿入され、そこから再生される必要があります。また、スクリプトとビジュアル テストが同じプロジェクトに含まれているか、挿入されたスクリプトまたはビジュアル テストが参照プロジェクトに含まれている必要があります。
スクリプト パラメータを使用すると、以下のことが可能になります。
  • ビジュアル テストでデータを作成し、それをスクリプトで使用する。
  • ビジュアル テストでデータを作成し、それをスクリプトに渡して変更し、再びビジュアル テストに戻す。
  • スクリプトでデータを作成し、それをビジュアル テストに渡す。

その手順は以下のとおりです。

  1. 入力パラメータと出力パラメータをスクリプトに追加します。
  2. スクリプトをビジュアル テストに挿入します。
  3. ビジュアル テスト内で入力パラメータの値を編集することによって、ビジュアル テストからスクリプトにデータを渡します。
    注: ビジュアル テストから送信する値はスクリプト内に保存されませんが、スクリプトでの計算で使用できます。
  4. ビジュアル テストで、スクリプトの出力パラメータから渡されたデータを格納するローカル変数を作成し、それをビジュアル テスト内で使用します。
注: 入力パラメータと出力パラメータを作成してビジュアル テストで使用する方法の詳細な例については、「SilkTest Workbench ビジュアル テスト チュートリアルにようこそ」の「ビジュアル テストからのスクリプトの再生」を参照してください。