Silk Test Workbench には、ロケーターが記録時に一意となり、メンテナンスが容易になるようにする、高度なロケーター生成メカニズムが備えられています。使用するアプリケーションやフレームワークに応じて、最適な結果を得るためにデフォルト設定を変更できます。それぞれのテクノロジで使用できる任意のプロパティ (整数や倍精度の数値、文字列、項目識別子、列挙値) を、カスタム属性として使用できます。
頻繁には変更されない属性を利用して、適切に定義されたロケーターでは、メンテナンス作業が少なく抑えられます。カスタム属性を使用すると、caption や index などの他の属性を使用するよりも高い信頼性を得ることができます。これは、caption はアプリケーションを他の言語に翻訳した場合に変更され、index は他のオブジェクトが追加されると変更される可能性があるためです。
カスタム属性 タブのリスト ボックスに一覧表示されているテクノロジ ドメインの場合、任意のプロパティー (myCustomProperty を定義する WPFButton など) を取得し、それらのプロパティーをカスタム属性として使用することもできます。最適な結果を得るために、テストで利用する要素にカスタム オートメーション ID を追加します。Web アプリケーションでは、操作する要素に <div myAutomationId= "my unique element name" /> などの属性を追加できます。また、Java SWT では、GUI を実装する開発者が属性 (testAutomationId など) をウィジェットに対して定義することによって、アプリケーション内でそのウィジェットを一意に識別できます。テスト担当者は、その属性をカスタム属性 (この場合は testAutomationId) のリストに追加し、その一意の ID によってコントロールを識別できます。この手法によって、ロケーターの変更に伴うメンテナンス作業を回避することができます。
caption のように、複数のオブジェクトで同じ属性値が共有されている場合、Silk Test Workbench は、複数の利用可能な属性を "and" 操作で結合してロケーターを一意にするよう試み、一致したオブジェクトのリストを単一のオブジェクトになるまで絞り込んでいきます。それができなくなった場合には、索引を付加します。つまり、ロケーターは caption が xyz である n 番め のオブジェクトを探すことを意味します。
複数のオブジェクトに同じカスタム属性の値が割り当てられた場合は、そのカスタム属性を呼び出したときにその値を持つすべてのオブジェクトが返されます。たとえば、一意の ID として loginName を 2 つの異なるテキスト フィールドに割り当てた場合は、loginName 属性を呼び出したときに、両方のフィールドが返されます。
複数の属性名を指定する場合にはカンマで区切ります。