アーカイブのマイグレーション

RetainおよびTDS Evolveを使用したレガシー電子メールアーカイブからのマイグレーション。
アーカイブ済み電子メールデータをマイグレートする理由。

テクノロジーは絶えず変化しています。Retain Unified Archivingのような、より高度な機能を備えたアーカイブソリューションの登場により、多くの組織は既存の電子メールアーカイブを移行する必要性を感じています。

ここで、移行をお勧めする理由をいくつか紹介します。

  • レガシーテクノロジー:多くのアーカイブソリューションはレガシーテクノロジーをベースとして構築されています。このテクノロジーは異なるモジュールで開発され、買収された複数のサードパーティー製品と連動しています。
  • モバイルおよびソーシャルメディアへの対応が困難: 多くのアーカイブソリューションでは、ソーシャルメディアやモバイルデバイスからのデータのアーカイブが対応されていません。もしくは、ソーシャルメディアおよびテキストメッセージのデータは、別のサードパーティーソリューションにアーカイブされます。
  • リアルタイムのデータデリバリー機能の欠落:組織はすべてのコミュニケーションについて、文脈に沿った全体像を提供しない、不完全なデータを管理する潜在的リスクにさらされます。
  • アーカイブへのアクセス制限:多くのアーカイブソリューションでは、特定のユーザーに対してのみデータの検索やエクスポートが許可され、エンドユーザーがデータを簡単に利用することができないようになっています。この結果、召喚状、記録の公開請求、その他の訴訟上の問題に対応するために、IT部門に負荷がかかっています。
  • Webアクセス不可:アーカイブシステムがWebに対応していない場合は、企業のファイアウォールの内側にあるアーカイブにしかアクセスできません。
  • アクセスが困難:多くのアーカイブソリューションは、アクセスに制限あるいは問題があり、個々のモジュールに個別にログインする必要があります。1か所で電子メール、ソーシャルメディア、モバイルコミュニケーションのデータをすべて表示することはできません。
  • 電子メールプラットフォームの制限:アーカイブソリューションは、マルチプラットフォームの電子メール、ソーシャルメディア、インスタントメッセージ、モバイルデバイスのコミュニケーションデータに対応する必要があります。多くのアーカイブ製品のベンダーは、電子メールにのみ対応し、またその場合でも1種類の電子メールシステムにしか対応していない場合があります。
レガシーアーカイブシステムからのマイグレーション

Retainは、Trusted Data Solutions(TDS)のEvolveを使用して、旧システムからRetain Unified Archiveへの迅速かつシームレスなマイグレーションを実現します。このソリューションはRetainと連動し、マイグレーションプロセスに伴うリスクや複雑な問題を解消します。また、そのスピードと信頼性により、TDS Evolveはエラー解決のプロセスを簡素化し、ソースからターゲットへの移行でデータの整合性を最大限維持します。膨大な企業データの抽出にあたっては、専門知識と慎重さ、忍耐が必要ですが、それらはデータの整合性を懸念し、将来的にデータの配布先について追跡調査し、それを証明する必要がある場合に特に重要です。マイグレーションを検討するときには、リスクにさらされる可能性を最小限に抑え、成功率を測定可能にし、マイグレーションに伴う総コストについて、その根拠を明確に説明できるようにする必要があります。

適切なソフトウェアやサービスを使用しなければ、アーカイブデータのマイグレーションは時間の浪費、リソースの消費につながり、重要なビジネスプロセスに影響を及ぼします。RetainとEvolveの機能はシンプルながらも、強力なマイグレーションエンジンを隠し持っています。また、このエンジンは非侵入型で最大のパフォーマンスと信頼性を発揮することを念頭に設計されています。大型のデータマイグレーションプロジェクトを、ビジネスに影響を与えることなく安全に実行することができます。またマイグレーション中は監査プロセスによって、整合性に関するあらゆるエラーについてフラグを設定し、調査の対象とします。

Retainによるアーカイブ機能の向上

従来のアーカイブから移行するときにお勧めするアーカイブソリューションは、Retainです。Retainは、ケース評価、検索、eディスカバリー(電子情報開示)に対応するために、すべての電子メール、ソーシャルメディア、テキストメッセージのマルチプラットフォーム統合アーカイブを行います。また、オンプレミスにもクラウドにもデプロイできます。

エンドユーザーと管理者は、RetainのWeb Access Archive ViewerからRetainアーカイブにアクセスできます。そのため、アーカイブ済みのデータに対して迅速にアクセス、検索、監査を行えます。訴訟ホールドとメッセージコンテンツの印刷、転送、保存、編集、エクスポートを容易に行えます。コストを削減し、リスクを緩和し、オンプレミスやクラウド上の複雑な状況に対処することができます。

Retain Unified Archivingについて ›

Evolveによるアーカイブのマイグレーション
  • 中断なし:Evolveでは、ビジネス上重要な人物やプロセスの状況に応じてマイグレーションタスクのスケジュールを調整できます。個人やグループ単位で優先順位を付け、ピークタイムのシステムの負荷を最小限に抑えることが可能です。
  • エージェンント不要:アーカイブやメールサーバーにエージェントをインストールする必要がありません。Evoleveは、バックグラウンドで動作し、データマイグレーションの対象であるユーザーが業務上影響を受けることはありません。
  • 高速:TDS Evolveの並行マイグレーションアーキテクチャが抜群のパフォーマンスを発揮して、データ移行時のボトルネックの可能性を減らすほか、エラーやデータ破損の疑いがある事象について調査している間もデータ移行を継続します。
  • メタデータのインテリジェントスキャニング:Evolveは、各アーカイブ項目について、他のデータとの関連性を考慮し、ソースとターゲットの間でメタデータタイプを保持しながら最適なマイグレーションプロセスを計算します。
  • 整合性と正確性:Evolveは対応するアーカイブやメールプラットフォームとネイティブに通信するため、マイグレーション完了後もデータを正常に表示できます。監査機能では、MD5ハッシュアルゴリズムを使用して電子メールに「指紋」を残すことができます。このアルゴリズムによって、移行済みデータの法的な整合性を証明し、データの配布先について継続的な追跡調査が可能になることで、信頼に足る証拠を提出することができます。
  • リスクの軽減:マイグレーションプロセスではアーカイブを変更したり、削除したりすることがないため、どの時点でも完全なロールバックが可能です。また、Evolveのステージングサーバーを社内の既存のシステムで容易にバックアップできるので、各段階で貴重なデータを保護することができます。
  • 効率的で完全:Evolveには、複雑で手作業を伴うマイグレーションタスクも可能な限り短期間で完了する機能が揃っています。ソースアーカイブとターゲットアーカイブ間の1対1、多対1または1対多の自動マッピング、直感的なデバッグとエラー解決、オンザフライの重複排除、リモート管理の機能により、プロジェクト期間を劇的に短縮します。
主なメリット:
  • 少ない中断でプロジェクト時間を短縮することにより、マイグレーションの総コストを軽減できます。
  • 包括的なスケジューリングにより、適切な時間にマイグレーションタスクを実行することで、従業員による日常的なITの使用への影響を回避できます。
  • インテリジェントなワークフローシステムにより、マイグレーション作業をできるだけ単純化し、データの正確性と柔軟性を高いレベルに保つことができます。
  • スタブ変換前にバックグラウンドでユーザーデータを一括転送することで、最小限のリスクで大量のマイグレーションを迅速に行うことができます。
  • 特定の時点での統計分析により、スループットおよび予測されるジョブ期間をリアルタイムで正確に測定できます。
  • リアルタイムの検査により、マイグレーション前にソースアーカイブをフリーズする必要がなく、ソースとターゲットのメールシステムを継続して最適化できます。