このファイル名構造は、ファイル転送時にホストファイル名として使われます。また、[転送] ダイアログボックスで [ホストファイルの表示] ボタンをクリックした時のファイル名表示方法もこの設定で決まります。
Reflection は次の 4 種類のファイル名に対応しています。
従来の MPE ファイル名。名前は[ホスト] グループの [ ファイル名] ボックスにどのように入力されたかには関係なく、すべて大文字とみなされます。各ファイル名は最大半角 8 文字までで、ディレクトリ構造は FILENAME.GROUP.ACCOUNT になります。この一覧が [[MPE]] に設定されている場合、ピリオド (.) やスラッシュ (/) で始まるファイルは POSIX ファイルと解釈されます。
MPE/iX 5.x POSIX ファイル名。例えば、完全な階層ディレクトリを使い、ファイル名は大文字小文字の区別付きで最大半角 32 文字の長さになります。
MPE ファイル名は、POSIX 名のサブセットです。MPE ファイル名はすべて POSIX 側から表示できますが (例えば、PCLINK2.PUB.SYS は /SYS/PUB/PCLINK2 として)、MPE 側からは MPE ファイル名としても有効な POSIX ファイルだけを表示できます。
この一覧で [自動] を選択すると、ホストが MPE CI (Command Interpreter) と POSIX シェルのどちらの環境下で実行中かを判断します。ファイル名部分は、MPE CI であれば MPE に設定され、シェルであれば POSIX に設定されます。
メモ:ホストがファイル名部分を判断しても、ダイアログボックスの設定は [自動] のままです。
この一覧で [MPE のみ] を選択すると、有効な MPE 名だけを受け付けます。「.」または「/」で始まるファイル名はエラーとして処理されます。
このオプションはホストファイル名に「.<グループ名>」構造を使用していたユーザのためのものです。以前は「.<グループ名>」構造を使用してファイルを異なるアカウントに転送することができました。例えば「.PUB」と指定すると、ファイルは PUB グループ内に転送されていました。ところが、POSIX の登場に伴い、この動作が変更されました。PCLINK2 は「.PUB」を POSIX 名と解釈し、複数のファイルをファイル名が「.PUB」である単一のファイルとして転送しようとします。ファイル名部分を [MPE のみ] に設定していると、従来どおりの動作になります。
[MPE ファイル名] を [MPE のみ] 以外に設定する方法もあります。[MPE ファイル名] を [MPE] に設定している場合は、ホスト名を「@.PUB」のように「@.<グループ名>」で指定できます。この指定を使うと、[MPE のみ] に設定した場合と同じ動作になります。